健康トピックス

2016.06.28

夏、子どもの「プール熱」に注意!

プール熱とは

「プール熱」は、正式には「咽頭結膜熱」といい、アデノウイルスが原因で発症する感染症です。子どもがプールで感染することが多かったためそう呼ばれています。通常は6月頃から少しずつ流行し始め、7~8月頃ピークを迎えます。

ウイルスは口や鼻、のどの粘膜、目の結膜などから体内に入り、5~7日の潜伏期間を経て発症。主な症状に咽頭炎(のどの痛み)、結膜炎、発熱の3つがあります。大抵は急な発熱の後にのどの痛み、目の充血や痛み、かゆみなどを伴います。腹痛や下痢、咳などの症状や、高熱が5日前後続くこともあります。

ほとんどは安静にして、水分と栄養をしっかり摂っていれば自然に治りますが、吐き気や頭痛、咳がひどいときは早めに医療機関を受診しましょう。

子どもの登校・登園について
プール熱は学校保健法で第二種伝染病に指定されています。このため、プール熱を発症した場合、熱や咽頭炎、結膜炎などの症状が治まってから2日間を過ぎないと登校・登園はできません。

プール熱を予防するには

プール熱の原因となるアデノウイルスは感染力が強く、飛沫感染、接触感染で感染します。日頃からこまめに手洗い・うがいを行いましょう。流行時プールに入った後は、シャワーをきちんと浴び、目をよく洗いましょう。また、友達とのタオルなどの貸し借りは極力避けましょう。

家族に感染者が出た場合は、できるだけ接触を避け、タオルや洗面器などは別々のものを使用しましょう。

また、症状が治まった後でも、尿や便からは約1か月間はウイルスが排出されていることがあります。赤ちゃんがかかった場合、おむつの交換後は、しっかり手洗い・消毒を行いましょう。

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