健康トピックス

2022.10.28

気分の落ち込みが続いたら「うつ病」

うつ病とは

気分が沈んだり過度に元気になり過ぎて日常生活に支障をきたす病気を気分障害といいます。うつ病は、気分障害のなかでもうつ状態のみがみられる病気です。気分が落ち込んでいる、やる気が出ないといった精神症状に加えて、眠れない、疲れやすいといった身体症状が現れます。

発症の原因ははっきりとは分かっていませんが、心配や過労といったストレスが続いた際に、精神の安定に関わるホルモンの伝達がうまく行われなくなることが関係しているとされています。また、引っ越しや就職など、環境の変化を受けて発症することもあります。

うつ病のサイン

うつ病を重症化させないためには、自分でうつ病のサインを見逃さないことはもちろん、周囲が変化に気づくことが大切です。下記を参考に、疑われるものがある場合には、医療機関を受診しましょう。

  • 気分が憂うつ、滅入る、落ち込む、涙もろさ、暗い表情
  • 趣味・娯楽・教養・仕事・学業など楽しみや興味、関心、やりがいをもてていた事柄に興味や喜びを失ってしまう
  • 食欲の異常(低下もしくは亢進)、あるいは体重減少もしくは増加
  • 睡眠障害(入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒のいずれもありうる。過眠)
  • 動き・会話が減る(抑制)、もしくは落ち着かず無目的な動き(焦燥)
  • 億劫、やる気が出ない、気力がわかない等の意欲低下
  • 疲れやすい、疲れがたまる、疲れが回復しないといった易疲労感
  • 「自分はまったく役立たずの人間だ」「罪深く皆に申し訳ない」といった自己評価の極端な低下
  • 考えが進まない、集中できない、迷って決められない等の思考制止
  • 死にたい・消えたいという強い感覚、あるいは自殺や自傷の計画や企図

うつ病の治療法

うつ病では、主に抗うつ薬による薬物治療を行います。抗うつ薬は、服用を開始してもすぐに効果が現れるとは限りません。効果が現れる前に副作用が現れる場合もあり人によって異なるため、服用の際は、自己判断で薬の量を変えたり、中断したりせずに、かかりつけ医に相談するようにしましょう。また、心身を休めるための環境を整えることも大切です。職場や学校など、思い当たるストレスの原因から距離を置き、休養に専念しましょう。

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