健康トピックス

2023.03.30

40歳以降の定期健診で防ごう「緑内障」

緑内障とは

眼球が形を保っているのは、眼内で圧力が調整されているためです。緑内障は眼圧が高くなることで視神経に障害が生じますが、眼圧が正常であっても障害が生じることもあります。これにより視野が狭くなったり、視力が低下したりします。緑内障の原因としては、眼内を循環し眼圧の調整機能を担う房水の排出異常、視神経の血液循環の停滞や遺伝的要因などの影響があります。

緑内障の症状

発症すると、見える範囲が狭くなったりします。症状の進行が遅いことや、見ているほうの目が視野を補完することもあり、発症に気づきにくいのが特徴です。異変に気がついて受診した時には、すでに緑内障が進んでいたり、視力の低下がかなり悪化しているケースも少なくありません。

また急激に眼圧が上昇することで、眼の痛みや頭痛、吐き気があらわれることもあります。

緑内障の治療法

一度失われた視野は取り戻せないため、治療は病気の進行を遅らせることを目的として行います。主に点眼薬を用いて眼圧を下げますが、効果が見られない場合はレーザー照射や手術などを行います。2020年には房水の排出口に細い金属のチューブを差し込んで排出機能を改善する手術方法が新たに承認され、治療を受けた患者で点眼薬が不要になることもあります。

緑内障は、早期から治療を開始すれば、視力を長く維持することができます。自覚症状はなくても、40歳を過ぎたら2年に一度は健診を受けるよう心がけましょう。

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