2023.11.30
狭心症とは
本来血管には弾力性がありますが、加齢や生活習慣などが原因で弾力を失って硬くなる「動脈硬化」を起こすことがあります。狭心症は、心臓の筋肉に血液を送る「冠動脈」に動脈硬化が起こることで、心臓に酸素や栄養が十分に行き渡らなくなる病気です。症状や特徴によって、いくつかに分類されます。
① 安定狭心症 | |
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労作性狭心症 | 階段を上がる、重いものを持つなどの一定以上の負荷がかかった際に起こります。 症状の強さや頻度など出現の仕方が安定しているのが特徴です。 |
冠れん縮性狭心症 | 冠動脈が一時的に痙攣を起こして収縮し、血流が途絶えることで発症します。 就寝時などの安静時に起こりやすいとされています。 |
② 不安定狭心症 | |
安定狭心症と違い、痛みが強くなったり、痛む頻度が増えたり、少しの動作や安静状態でも発作が起こるなど、症状が悪化してくるのが特徴です。冠動脈が急速に狭まり、心筋梗塞に移行する可能性があるため、すぐに医療機関を受診する必要があります。 |
狭心症の症状
締め付けられるような胸の痛みや圧迫感が特徴で、左肩、上腕、あご、首など心臓から離れた場所に痛みを感じることもあります。さらに冷や汗、吐き気、めまいなどが現れることも少なくありません。
通常5~15分ほどで症状が収まりますが、30分以上、上記の症状が続いている場合、心臓の筋肉が壊死してしまう心筋梗塞になっている可能性があります。
当てはまる症状がみられる場合は、すぐに医療機関を受診しましょう
狭心症の治療法
治療は薬物療法と手術療法の2種類を、症状の程度によって、適切に組み合わせて行います。
薬物療法では、狭くなった冠動脈を広げる血管拡張薬などを使用します。手術療法には、冠動脈の細くなった部分を広げるカテーテル治療と、足や胸などの動脈を移植し、新しい血液の通り道を作る冠動脈バイパス移植術があります。
発症の主な原因となる動脈硬化は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病、喫煙、運動不足などによって発症のリスクが高まるとされています。規則正しい生活を送り、発症を未然に防ぎましょう。
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