2024.07.01
淋菌感染症とは
性感染症の一種で、オーラルセックスでも感染する場合があります。女性は男性と比べて症状を自覚しにくく、気づかないまま重篤な病気を引き起こす可能性があります。また治療せず放置すると、不妊症の発症につながる恐れもあります。
淋菌感染症を発症した場合は、他人への感染を防ぐために、淋菌の消失を確認するまでは性行為は厳禁です。
淋菌感染症の症状
2~10日程度の潜伏期間を経て、症状が現れます。症状や程度は、性別や感染経路によって異なります。
男性の症状 | 急性尿道炎を引き起こし、尿道から膿や粘り気のある分泌物が出たり、排尿時に強い痛みを感じたりします。症状が進行すると、前立腺や精巣にも症状が現れ、腫れや全身の発熱などが現れる場合があります。 |
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女性の症状 | おりものの増加や不正出血といった症状がみられますが、自覚しにくく、発症に気づかないことが少なくありません。そのため性行為による感染の拡大や、疾患の放置につながります。症状が進行すると、発熱や下腹部痛を伴う子宮頚管炎や卵管炎を発症することがあり、不妊の原因にもなります。 |
■その他
咽頭炎のような腫れや痛みが見られますが、症状を自覚できないことが多いです。
感染時に出産すると、新生児が産道を介して感染することがあります。感染が疑われる場合は主治医に相談してください。
淋菌感染症の治療法
治療には抗菌薬の服薬や注射を行います。自己判断による治療の中断は、やめましょう。
一度感染しても免疫が作られることはなく、何度でも感染します。予防のためには不特定多数との性行為を避け、コンドームを必ず使用することが重要です。
また感染していた場合は、パートナーも合わせて治療を行いましょう。自身だけが治療を行い治癒しても、パートナーが治療していなければ、性交渉によって再び感染する「ピンポン感染」を起こす可能性があります。
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