健康トピックス

2023.01.27

正しく体温を測りましょう

一日のなかで変化する体温

体調管理において基本となるのが、自身の平熱を知っておくことです。体温は一日のなかで変化します。朝が最も低く、夕方から夜にかけて高くなるうえ、食事の直後や入浴後、運動後にも高くなるとされています。体温を把握するためにはこまめな測定が大切ですが、入浴後や運動後は避け、食前や食後2時間後を目安に測定しましょう。また体温は年齢によっても変化します。個人差はありますが、乳児や子どもは高く、高齢者はやや低い傾向にあります。

近年、新型コロナウイルス感染症の流行によって、日常のなかで体温を測る機会が急激に増えました。正しい測定で自分の平熱を知り、病気の予防・発見に努めましょう。

体温計の種類

体温計は測定の仕方や仕組みによって、いくつかの種類に分けられます。それぞれ、精度や計測スピードが異なります。

■測定の仕方

測定の仕方は、接触タイプと非接触タイプの2種類に分けられます。

接触体温計 家庭でよく用いられるのが接触体温計で、脇に挟んで使うタイプが一般的です。脇にしっかりと挟みこむことで、体の表面の温度ではなく、平衡温といわれる体内の温度を測定できます。脇のほかに、口の中や直腸の温度を測るものもあります。
非接触体温計 額や手首などから放出される赤外線の量を、体温に換算して測定します。短時間で、肌に触れることなく検温できることから、これまで主に乳幼児や高齢者の測定に用いられてきました。昨今では年齢に限らず、感染症対策として飲食店や病院などの施設で広く使用されています。

■測定の仕組み

体温計の温度を測定する仕組みには、実測式と予測式の2種類があります。

実測式 測定部位(脇の下や口の中など)の実際の温度を測定するものです。脇の下では10分以上の測定が必要です。
予測式 内蔵されたマイクロコンピュータが温度の上昇カーブを分析し、20秒ほどの短時間で予測した体温を表示します。体温の上昇のパターンは測定部位によって異なりますので、脇の下用の体温計を他の部位(口の中など)で使用しても正しい数値を得ることはできません。

現在は、多くの体温計が実測式と予測式の両者の測定方式を兼ね備えています。
測定開始後「ピピッ」という通知音がしたときには予測式の値が表示されますが、そのまま測定を続けると実測式に切り替わる設定となっています。

正しい測り方で自分の平熱を把握し、病気の悪化を防ぎましょう。

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