2022.05.23
関節リウマチとは
関節リウマチは、本来病原体を攻撃するはずの免疫反応に異常が起こり、誤って自分の細胞を攻撃することで発症する自己免疫疾患の一つです。関節に炎症が続くことで関節機能に障害が起こり、動かせなくなったり、変形したりすることがあります。
日本での患者数は約70~80万人で、そのうち約5分の4が女性だとされています。
関節リウマチが疑われる症状
関節リウマチの初期症状として、起床時に手がこわばっているがしばらくすると治っている、食事や洗顔などの動作に違和感がある、飲料のふたが開けにくい、ドアノブが回しにくい、などがあります。
その後又は同時期に関節(主に手)の腫脹・疼痛が出現。発熱や倦怠感など全身症状が出現する場合もあります。
そのような症状に気が付いた時にはかかりつけ医又はリウマチ専門医に相談することをお勧めいたします。
関節リウマチの進行度
関節リウマチの進行度は、関節破壊と機能障害の程度で判断します。それぞれを評価し、治療方針を検討します。
■関節破壊の進行度
ステージⅠ | 骨・軟骨の破壊はないが滑膜(関節の内面を覆う膜)が増殖している。 |
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ステージⅡ | 軟骨が破壊され骨の間が狭くなる。 |
ステージⅢ | 骨が破壊される。 |
ステージⅣ | 関節が強直・固定される。 |
■機能障害の進行度
クラスⅠ | 日常生活は完全に可能。 |
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クラスⅡ | 通常の身の回りの動作、仕事は可能だが、仕事以外の活動(趣味など)は制限される。 |
クラスⅢ | 通常の身の回りの動作は可能だが、仕事は制限される。 |
クラスⅣ | 通常の身の回りの動作も含め、すべての行動が制限される。 |
関節リウマチの治療法
関節リウマチの治療では、病気の進行度合いに合わせて、基礎療法、薬物療法、リハビリテーション、手術療法を行います。
目標となるのは、炎症を抑えること、関節破壊の進行を抑えること、生活の質を向上させることの3つです。
かかりつけ医と相談しながら、積極的に治療に取り組みましょう。
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