健康トピックス

2022.01.28

子宮内膜症

子宮内膜症とは

本来、子宮内膜は子宮の内面にありますが、子宮以外の場所(卵巣、ダグラス窩(子宮と直腸の間のくぼみ)、卵管、腹膜など)で子宮内膜やそれに似た組織ができてしまう病気を子宮内膜症といいます。月経周期に伴い増殖して子宮以外の場所でも月経の時に出血を起こし、炎症や癒着を起こしたりして痛みや不妊の原因になります。卵巣の病巣で古い血液がたまって嚢胞を形成したものをチョコレート嚢胞といいます。

子宮内膜症の症状

痛みと不妊が主な症状です。20~30歳代で発症することが多く、そのピークは30~34歳といわれています。月経痛が強くなり、炎症や癒着によって月経時以外にも下腹部痛や腰痛、排便痛、性交痛などがあらわれます。また、排卵障害や、卵管の癒着などを起こし不妊の原因になることもあります。子宮内膜症の方の約30%に不妊が見られ、反対に不妊症の方の約40~50%に子宮内膜症が見られるとの報告があります。

子宮内膜症の治療

薬物療法と手術療法があります。症状の重症度や年齢、妊娠の希望などを考慮して治療方法を検討します。

薬物療法
鎮痛剤、漢方、低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(低用量ピル)、GnRH拮抗剤、黄体ホルモン剤など

手術療法
妊娠希望の有無や子宮内膜症の状態により手術の必要性や術式が検討されます。

最後に

子宮内膜症は良性の病気ですが、月経を重ねるごとに進行し不妊の原因にもなります。再発の可能性があり、閉経まで上手につき合っていかなくてはなりません。また、チョコレート嚢胞は稀ですが癌化することがあります。月経痛がだんだんひどくなってきた方は産婦人科受診をお勧めします。

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