麻疹の現状を教えてください
原木: |
日本は、2015年にWHOから麻疹排除宣言を受けた。しかし、その後も海外、特に東南アジアの流行国からの輸入が相次ぎ、流行が繰り返されている。 |
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麻疹とは、どんな病気なのですか
原木: |
麻疹の感染力は非常に強く、インフルエンザの10倍近いといわれている。数分間、同室しただけで感染する可能性がある。 |
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有効な治療法はありますか
原木: |
麻疹には特別な治療法はなく、予防接種が身を守る唯一の手段。麻疹ワクチンは、1才(~2才未満)と就学前の1年間の2回が定期接種と定められている。今年度28歳になる方たちまでは2回接種の機会があったが(接種をうけているかどうかは別として)それ以上の年齢の方は、ワクチンを受けていないか1回のみの方が多いはず。近年の流行は成人が中心となっているため、行動範囲が広く感染が広がりやすかったり、妊婦への感染が心配されたりと、社会的な影響が大きい。 |
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流行を防ぐために、行政に希望することはありますか
原木: |
免疫力の低いワクチン接種前の乳児、ワクチンを受けられない妊婦(と胎児)を守るためには、麻疹が流行しないように、周囲の人たちが麻疹ワクチンを2回受けることが重要になる。そのためには、全ての人が必要なワクチンが受けやすい体制(十分なワクチンの供給、費用の補助、接種機会の増加など)を行政が作ることが必要だ。 |
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