子供の急病は親にとって心配ごとの一つです。夜間の場合、どう対処すればよいのか、相談窓口があれば教えて下さい。
李: | 県医師会では小児救急電話相談事業(#8000)を、平成17年9月より県から委託を受け小児科医会・看護協会の協力のもと毎日午後7時~午後10時まで実施しており、年間約2万件近く相談対応しておりました。 |
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電話相談の特徴や現状はどのようなものでしょうか。
李: |
相談のうち85%は翌日の受診ないしは、病状が変わった時に医療機関受診を勧めるにとどまっており、実質的には小児初期救急患者で不要不急の患者を減少させている効果があると考えられ、小児救急医療における0.5次救急としての役割を担っております。 一方、小児救急電話相談事業は、現在全国すべての都道府県で実施され19(約40%)の自治体で深夜帯まで拡充されております。小児人口当たりの小児科医師数が全国でも最も少ない県の1つである千葉県においては、夜間、休日の小児初期救急施設が充足しておらず、小児救急電話相談事業の拡充への要望が県民からも強くなっておりました。さらに深夜帯での中核病院などへの直接来院患者にも同様に不要不急の患者を減少させることも期待されます。 |
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今後の事業展開はありますか。
李: |
千葉県からの要望もあり、一昨年から拡充について協議を重ねてまいりましたが、千葉県でも本事業を平成28年4月から現在の午後10時から翌朝の6時まで拡大することになります。千葉県での本事業は、地域の事情を把握している看護師・医師によって対応することで、地域の初期救急システムの問題などの整備にもつながります。 このような質の高い事業は、民間委託ではできない、画期的な事業だと自負しております。4月以降から相談時間を延長する本事業を「朝まで#8000」と広報して、県民の方に広く知っていただくために努力していきたいと思います。 |
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