日々の暮らしに役立つ医療情報を紹介していきます。
糖尿病の合併症である「糖尿病性腎症」や、高血圧・腎炎などで腎機能が低下する「慢性腎臓病」において最大の目標は、人工透析(血液透析や腹膜透析)に至らないようにすることです。腎臓の機能を簡易的に100点満点で表すと、正常は60点以上(eGFR60ml/min以上)ですが、10点以下(eGFR10ml/min以下)になると透析が必要になる可能性が高くなります。したがって現在の腎機能を可能な限り維持することがとても重要になってきます。
日本全国で透析患者数は35万人に届こうとしており、新たに透析を始められる患者さんの数は未だ減少傾向にありません。千葉県では1万6千人に近い方が現在透析を受けていらっしゃいます(日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況」より)。
そこで千葉県では「糖尿病性腎症・慢性腎臓病(CKD)重症化予防プログラム」を作成し、健診やかかりつけ医での検査で早期から積極的に腎機能の重症化を予防するよう努めています。健診等で、腎機能や尿検査の異常が指摘されましたら、早めにかかりつけ医や糖尿病専門医・腎臓専門医に相談しましょう。
鎌ヶ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(11月15日号)』より引用
http://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/kouhour3.html#cmsAD83F
不整脈とは心臓の拍動のリズムが乱れることです。
安静時の正常な脈拍を「整脈」といい、1分間に50回~100回規則的に拍動します。
脈が速すぎる「頻脈」、遅すぎることを「徐脈」もあります。脈が乱れることと「頻脈」「徐脈」をあわせて「不整脈」といいます。
治療の必要のない不整脈もありますが、生命にかかわり緊急対応が必要な場合もあります。
自覚症状がある時は、すぐ医療機関を受診してください。
千葉県医師会のウェブサイトに、不整脈の症状と原因を紹介したコラムがありますので、ご紹介します。
【不整脈の症状と原因】
動悸、息切れ、胸痛など胸部症状の他にもめまい、気分不快、冷や汗、失神なども見られます。また倦怠感や運動能力の低下、足のむくみを訴える場合もあります。しかしながら自覚症状を認めないことも多く、健康診断で偶然見つかることがあります。
不整脈の原因は病的なものとして薬剤の作用、貧血、甲状腺などの内分泌疾患、心臓疾患などがあります。これらは一般生活や生命まで脅かす可能性があるため、医療機関を受診して精密検査を行う必要があります。
また運動時、精神的興奮時、発熱時の頻脈や、日常からランニングなど運動をしている人の軽度な徐脈などは様子を見ていて良いでしょう。
■千葉県医師会「医療トピックス>2021.10.26「徐脈」と「頻脈」と「不整脈」」より引用
https://www.chiba.med.or.jp/general/topics/medical/medical_97.html
以前は「慢性腎不全」と言われていましたが、近年は「慢性腎臓病」と言われております。
腎臓の機能は採血で測定することができ、「eGFR」で表されます。「タンパク尿」や「eGFR60ml/分/1.73㎡未満」が3か月以上持続する場合を慢性腎臓病と診断します。日本全国の患者数は1300万人以上といわれ、新たな国民病と認識されつつあります。慢性腎臓病の2大原因が「糖尿病」と「高血圧」です。肥満、脂質異常症、高尿酸血症、喫煙などの生活習慣病も悪化を促進します。また、タンパク尿や血尿が出現する各種「糸球体腎炎」、全身疾患に伴う腎障害なども慢性腎臓病の原因です。腎臓は「沈黙の臓器」と言われ、進行するまで症状は出現しません。症状が出現するころには透析が必要になってしまう場合があります。そのため健診等で、腎機能の異常やタンパク尿が指摘されましたら、症状がなくても治療を開始する必要があります。残念ながら慢性腎臓病に対する特効薬はまだありません。腎機能増悪の進行を遅らせ、透析導入を先延ばしにすることがなにより重要です。腎機能障害、タンパク尿などを指摘されたら早期に専門医に相談するようにしましょう。
鎌ヶ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(9月15日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/kouhour3.html#cms09BB0
毎年多くの尊い命が自殺によって失われています。自殺の原因やきっかけはさまざまでも、その多くは心理的に追い詰められた末の死です。
こころの疲れは、次のように現れます。身近な人が気づき、声を掛け、相談につなげることが、かけがえのない命を守ることになります。
▲ | よく眠れない |
▲ | 原因不明の体調不良 |
▲ | 遅刻や欠席が続く |
▲ | 飲酒量が増える など |
● | よりそいホットライン(24時間対応、通話無料)TEL:0120-279-338 |
● | 千葉いのちの電話(24時間対応)TEL:043-227-3900 |
● | 特定NPO法人自殺対策支援センターライフリンク ((月)は24時間対応、(火)~(日)は10時〜24時)TEL:0120-061-338 |
※ | ソーシャルネットワーキングサービスによる相談も可。 詳しくは、同法人ホームページをご覧ください。 |
健康増進課、学習センター(各公民館)窓口および市ホームページで配布する「さまざまな相談窓口(鎌ケ谷市)」のチラシもご活用ください。
鎌ヶ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(9月1日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/kouhour3.html#cmsD8316
夏場は食中毒菌が増えやすく、食中毒の発症が多い時期です。次の原則を守り、食中毒予防に取り組みましょう。
● | 調理前、トイレ後、生肉・生魚・生卵を扱った後はよく手を洗う |
● | 調理器具は、すぐに洗って消毒をし、常に清潔な物を使う(生肉・生魚を扱った後は特に注意) |
● | 食材の購入時は、保冷剤を入れた保冷バッグなどを使用し、すぐに持ち帰る |
● | 保存温度は、冷蔵庫を10℃以下、冷凍庫を-15℃以下にする |
● | 調理後は長時間室温に置かない |
● | 食品の解凍は冷蔵庫内か電子レンジで。再冷凍は危険です |
● | 食品の加熱の目安は、中心部の温度が75℃で1分間以上。電子レンジの加熱不足に注意し、必要に応じて時々かき混ぜる |
※ | 通常の「腐敗」とは違い、臭いや形状に変化がなくても、食中毒菌が繁殖していることがあります。乳幼児や高齢者などは重症化しやすいため、食品の取り扱いに注意が必要です |
鎌ヶ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(7月15日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/kouhour3.html#cmsAF8EE
夏季になり、気温・湿度が高い中でマスクの着用が続くと、熱中症のリスクが高くなります。感染症と熱中症の両方を防ぐために、次のように心掛けましょう。
● | 屋外で人と十分な距離(2メートル以上)を確保できる場合は、マスクを外す |
● | マスクを着用している間は、強い負荷のかかる作業は避けましょう |
● | マスクを着用したまま運動・スポーツをすると、水分補給を忘れたり、体温が下がりにくいことがあるので、注意しましょう |
暑いときは、エアコンを使用して室温を調整しつつ、定期的に換気(換気扇を回す、窓を開けるなど)も行いましょう。換気の際、室温が高くなるので、エアコンの温度設定を調整しましょう。
鎌ヶ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(6月15日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/kouhour3.html#cmsCF91C
日本人女性の40歳以上の乳がん検診率は5割に届かず※、先進国においてきわめて低い数字です。
乳がんは罹患率は高いけれど、早期に発見し適切な治療を行えば生存率の高いがんでもあります。
早期発見のために、40歳以上では2年に1回の乳がん検診が推奨されています。
千葉県医師会のウェブサイトに、乳がんの原因と症状を紹介したコラムがありますので、ご紹介します。
【乳がんの原因と症状】
乳がんの発症には女性ホルモンの代表であるエストロゲン(卵胞ホルモン)が影響するといわれています。
乳がんの高リスクには下記のようなものが挙げられます。
乳がんの主なリスク要因 | ||
---|---|---|
初経年齢が早い | 閉経年齢が遅い | 出産歴がない |
初産年齢が遅い | 授乳歴がない | 閉経後の肥満 |
飲酒習慣 | 乳がんの家族歴 | 良性乳腺疾患の既往歴 |
この他に、高たんぱく・高脂肪の食生活や喫煙なども乳がんの危険因子といわれています。
乳がんの主な症状は、乳房にできる硬いしこりです。その他に、乳頭部のただれや湿疹、乳頭から血液などが混じった異常分泌が見られることや、症状が進行するとがんの周辺の組織がひきつれて、乳房や乳頭が変形することもあります。
■千葉県医師会「医療トピックス>2021.03.29 「「乳がん」について」より引用
https://www.chiba.med.or.jp/general/topics/medical/medical_90.html
※ | 2019年国民生活基礎調査より |
脳卒中には、脳血管がつまる「脳梗塞」、脳血管がやぶれる「脳出血」、そして脳の表面の血管にできたコブがやぶれる「くも膜下出血」があります。
脳卒中は日本人の死亡原因第4位ですが※1、医学の進歩とともに死亡率は低下しており、特に64歳以下の就労世代であれば約7割が介助の必要がない状態にまで回復しています※2。
初期症状が起きた場合は、一刻も早く病院を訪れ検査や治療を受けることによって、命を救い、後遺症が軽くすむ可能性が高くなります。
千葉県医師会のウェブサイトに、脳卒中の初期症状を紹介したコラムがありますので、ご紹介します。
【脳卒中による症状】
脳は部位ごとにつかさどる機能が違うため、脳卒中で障害される部位によってさまざまな症状があらわれます。
次のような症状があらわれたら、脳卒中を疑いましょう。
重症な場合は意識がなくなることもあります。症状は1つだけの場合や、いくつかの症状が重複してあらわれることもあるため、注意が必要です。生活をおくる上で、思い当たる節や不安な点があるときは、すみやかに医療機関を受診しましょう。
■千葉県医師会「医療トピックス>2021.02.24 「脳卒中にならないために」より引用
https://www.chiba.med.or.jp/general/topics/medical/medical_89.html
※1 | 厚生労働省「令和元年(2019)人口動態統計」より |
※2 | 厚生労働省『事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン(全体版)令和3年3月改訂版』p.27より |
過去に23価肺炎球菌ワクチンを一度も接種したことがなく、次のいずれかに該当する市民
● | 昭和32年4月1日以前生まれ |
● | 満60歳以上65歳未満で、心臓・腎臓・呼吸器の疾患またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能の障がいがあり、このいずれかで身体障害者手帳1級を所持している人 |
※ | やむを得ない事情により、市外の医療機関で接種を希望する人は健康増進課へお問い合わせください |
詳しくは、個別通知をご覧ください
医療機関名 | 電話番号 |
---|---|
あおぞらファミリークリニック(鎌ケ谷) | 047-401-2351 |
秋元病院(初富) | 047-446-8100 |
いそのクリニック(南鎌ケ谷) | 047-498-5500 |
飯ヶ谷内科クリニック(東道野辺) | 047-445-8881 |
石川整形外科クリニック(道野辺中央) | 047-441-8818 |
大石内科胃腸科医院(東初富) | 047-498-5700 |
片桐内科医院(道野辺) | 047-446-2000 |
かのう内科クリニック(道野辺中央) | 047-446-7122 |
かまがや診療所(東中沢) | 047-446-3611 |
鎌ヶ谷整形外科・内科(南初富) | 047-444-2236 |
鎌ケ谷メディカルクリニック(初富) | 047-401-8282 |
くぬぎ山内科医院(くぬぎ山) | 047-388-5931 |
さいきクリニック(東道野辺) | 047-439-3929 |
庄司内科医院(富岡) | 047-445-9855 |
白戸胃腸科外科(初富) | 047-445-8001 |
仁愛医院(道野辺中央) | 047-442-0515 |
新鎌ヶ谷北口クリニック(新鎌ケ谷) | 047-401-3376 |
第2北総病院(初富) | 047-445-5552 |
東邦鎌谷病院(粟野) | 047-445-6411 |
中川内科胃腸科クリニック(道野辺本町) | 047-498-6661 |
のむらファミリークリニック(新鎌ケ谷) | 047-401-3611 |
畑医院(道野辺中央) ※ | 047-443-4051 |
初富内科医院(初富本町) | 047-468-8103 |
初富保健病院(初富) | 047-442-0811 |
はもれびクリニック(初富)※ | 047-401-1986 |
原沢外科内科整形外科(鎌ケ谷) | 047-443-8226 |
三田医院(右京塚) | 047-444-7122 |
みちのべクリニック(東道野辺) | 047-446-5957 |
道野辺診療所(道野辺) | 047-446-3307 |
※:利用者のみ
ご予約などについては各医療機関にお問い合わせください。
鎌ヶ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(2021年4月1日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/index.html
現代人は平均寿命が延びている一方で、高齢化や社会生活の変化に伴う、糖尿病・がんなどの生活習慣病が大きな問題となっています。
健康寿命を延ばし、健やかな毎日を送ることができるよう、次のことを心掛けましょう。
※健康寿命とは、健康で介護を必要としない、自立した生活を送ることができる期間のこと
生活習慣病の予防に必要な1日当たりの運動量は男性で9,000歩、女性で8,000歩のウォーキングが目安となります。しかし、男女とも1日の平均歩数が目安より1,000歩足りない状況であることが多いのです。「1,000歩」はウォーキングの時間にして10分程度。まずは、毎日の生活に10分ウォーキングをプラスするなどの運動習慣を身に付けましょう。
生活習慣病予防のためには、1日当たり350グラムの野菜を食べることが推奨されています。日本人の平均摂取量は約280グラムで、推奨値より70グラム足りていません。70グラムはトマトなら半分、野菜炒めなら半皿分の量です。野菜を積極的に取りましょう。
たばこを吸うことは健康だけでなく、美しさや若々しさを失うことに繋がります。また、たばこの煙は吸わない人にも影響を与え、特に乳幼児への影響が大きいことが分かっています。未来の自分のため、また大切な人のために禁煙にチャレンジしましょう。
鎌ヶ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(2021年2月15日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/index.html
ランニングが健康にいい、ということを耳にしたことがない方はあまりいないと思いますが、実際にはしていない、という方も多いのではないでしょうか。かく言う私自身もしていないうちの一人です。
科学的には、ランナーは非ランナーと比べて30%死亡率が低い、血管年齢が若返る、認知症のリスクが減る、などの結果を示す論文がここ10年くらいで出ています。とは言っても毎日走ることなんてできない、30分も走れない、と思っている方も多いと思います。今回はそんな方々に朗報です。ノルウェーの研究では、ランニングのように汗をかく運動を週に1回行うだけで心臓血管疾患で死亡するリスクは下がることが報告されており、5-10分ゆっくり走るだけでも、まったく走らないのとは違うという結果が出ているのです。
なかなか時間が確保できない方でも、週に1回ごく短時間でもランニングするだけでも間違いなく健康にはいいのです。もしランニングが難しい方でも、同様に考えればウォーキングでも構わないでしょう。ハードルを上げずに、まずはできる範囲で週1回でも月1回でも体を動かすこと、そこからでも遅くはありません。
鎌ヶ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(2021年1月15日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/index.html
『広報かまがや』では、発熱に関する相談窓口などコロナウイルス感染予防についての情報が掲載されています。
新型コロナウイルスの感染拡大により、首都圏1都3県で緊急事態宣言の発令が検討されています。 感染拡大防止のために、大人数の飲食を避けるのはもちろん、少人数の飲食であっても注意が必要です。
年始は、親族や友人との交流が楽しみな時期ですが、今年は新型コロナウイルス感染症の拡大が心配されます。
特に、飲食を伴う会食においてクラスター(患者集団)の発生が多く見られます。新年会などは、なるべく普段から一緒にいる人と少人数で開催しましょう。
鎌ヶ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(2021年1月1日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/index.html
『広報かまがや』では、発熱に関する相談窓口などコロナウイルス感染予防についての情報が掲載されています。