地域医療ニュース
千葉大学高齢者関連3部門開設を記念して
「高齢社会を考えるシンポジウム」が開催
2012. 08. 08 文/梅方久仁子
地域連携システムを構築し
認知症介護と診療の裾野を拡大
認知症疾患医療センター センター長
桑原 聡氏
桑原 聡氏
次に認知症疾患医療センターセンター長・桑原聡氏より「千葉大学医学部附属病院における認知症疾患医療センター設立」と題して、次のような講演があった。
認知症の診断・連携システムの中核施設は千葉市ではこれまで空白だったが、今年4月1日に認知症疾患医療センターを設立することができた。
センターは病院長の直属組織で、各職種が携わる。病院内での役割は、相談室で医療相談を受け、外来診療で認知症の先進的な診断・治療を行っていく。
院外での活動としては、介護者への啓蒙活動と地域連携システムの構築がある。地域連携システムの構築は、最も力を入れたい部分で、介護や診療の裾野を拡大したい。一人の認知症患者をチーム医療でもって最後まで診る流れを構築していきたい。