健康トピックス

2016.07.11

足を清潔にして水虫を予防

水虫の種類と症状

一般的に水虫と呼ばれているのは、カビ(真菌)の一種である白癬菌(はくせんきん)が、足に感染して起こる足白癬(あしはくせん)のことです。

水虫(足白癬)には下記の種類があります。

● 水虫(足白癬)の種類と症状

趾間型
(しかんがた)
足の指の間の皮膚が白くふやけたり、皮がむけて赤くただれたりかゆくなったりします。痛みを伴うこともあります。
小水疱型
(しょうすいほうがた)
足の裏や側面に小さな水泡ができ、しばらくすると赤くなって皮がむけます。強いかゆみを伴います。
角質増殖型
(かくしつぞうしょくがた)
足の裏全体からかかと周辺の皮膚が厚く硬くなり、ひび割れを起こします。しばらくすると皮膚が落ちてくるようになります。かゆみはあまりありません。

白癬菌は、足のほか、爪にできる爪白癬(つめはくせん)、頭部にできる頭部白癬(または「しらくも」)、陰股部にできる股部白癬(または「いんきんたむし」)、前述以外の体の皮膚にできる体部白癬(または「ぜにたむし」)などがあります。

水虫の治療

水虫の治療は市販の塗り薬で十分!と思っている方もいるかもしれませんが、水虫以外の病気が隠れている場合もありますし、きちんと診察してもらうことで自分にあった薬を出してもらえるので、医療機関を受診することをおすすめします。

また、水虫は一度かかると治りにくく、症状がおさまっても再発することが多く見られます。これは、かゆみや皮膚のただれなどが治まると同時に治療をやめてしまうためです。症状がおさまってから白癬菌が完全に死滅するまでは時間がかかるので、自己判断で薬をやめず、医師と相談しながら治療を続けましょう。

水虫を予防するポイント

白癬菌は高温多湿を好み、皮膚の最外層である角質層にすみつきます。水虫にかかった人の角質に触れると菌が入り込む可能性がありますが、24時間以内なら水で洗い流すことができるので、毎日きちんと足を洗っていれば、水虫にかかることはありません。特に指と指の間は汚れがたまりやすいので丁寧に洗うようにしましょう。

特にプールなど、不特定多数の人が素足で利用する施設に行ったときは、白癬菌が付着する危険性が高くなります。帰宅後足をきれいに洗いましょう。家庭内ではバスマットやスリッパを介して感染することがあります。感染者がいる場合は共用を避けましょう。

また、毎日同じ靴を履き続けたり、雨に濡れたりして湿った靴をそのまま放置すると白癬菌が増殖するので注意しましょう。

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