2015.12.22
大腸がんとは
大腸は、食物と水分の吸収・消化を行い、残りの不要物を大便に変える役割を担った器官です。大腸がんは、この器官に発生したがんのことをいいます。50歳から増え始め、60~70歳代がもっとも発生しやすいといわれています。他の器官のがんより、比較的進行が遅く、早期発見により完治しやすいがんであるといわれています。
大腸がんの原因と症状
原因 |
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大腸がんの原因は、食生活の変化であるといわれています。近現代の日本では、食の欧米化が進み、動物性脂肪やたんぱく質、油分の多い食事を摂ることが多くなり、植物性繊維が多く含まれる日本食を摂ることが少なくなってきたことから、大腸がんの発生が増加傾向にあるとされています。その他に、お酒の飲みすぎも原因の一つといわれています。 |
症状 |
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初期の自覚症状は、ほとんどありません。直腸と結腸など、大腸の部分によって多少異なりますが、症状が進んでいくと、腹部に違和感を覚えたり、排便したときに残便感や下痢を伴ったり、黒ずんだ色の血便をしたりするようになります。血便であることから単なる痔だろうと思いがちですが、少しでもおかしいなと思うことがありましたら、早めにがん検診を受けましょう。 |
大腸がんの予防について
日頃の食生活を見直しましょう。肉などの動物性たんぱく質と、大腸内の働きをよくする食物繊維をバランスよく摂ることが大切です。便秘により大腸内に便が溜まると、腸内を刺激し、がんのリスク要因にもなります。野菜不足にならないようバランスのよい食事や適度な運動を心がけましょう。
定期検診の重要性
大腸がんは、早期の発見と治療が大切です。そのためには定期的な検診が必要です。40歳から毎年1回検診を受けることをおすすめします。検診方法は、便の検査などの簡易的なものから、大腸造影検査(バリウムをお尻から入れてX線写真を撮影)、内視鏡検査(カメラを使って内部の映像を直接見ながらの検査)などがあります。まずはかかりつけ医に相談しましょう。
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