健康トピックス

2013.10.10

子どものスポーツ障害を防ぐために

スポーツ障害とは

スポーツ障害とは、スポーツや運動を続けることで体に起こる障害のことです。特に子どもの骨や関節は成長過程にあるため、やわらかく、特定の箇所に繰り返し負担がかかると、さまざまな障害を引き起こす可能性があります。主なスポーツ障害に、次のような種類があります。

テニス肘(ひじ) ひじの外側にある骨と筋肉の付け根に起こる炎症です。ひじの使い過ぎが原因で起こります。
野球肘(ひじ) ボールの投げ過ぎで、ひじの内側や外側の骨に障害が起こります。悪化すると、ひじの外側の軟骨が欠けるケースもあります。
野球肩 ボールの投げ過ぎによって起こります。初期段階では運動後に痛み出し、悪化すると日常生活でも痛みが残り、肩が上がらなくなります。
オズグッド・シュラッター病 走ったりジャンプしたりするスポーツに多い障害です。ひざのすぐ下の骨が隆起して痛みを感じ、運動すると痛みが増してきます。

スポーツ障害は、重傷化すると日常生活にも支障が出たり後遺症が残る場合もあります。子どもが少しでも異常を訴えたら、早めに整形外科などを受診してください。

スポーツ障害の予防法

ご自分の子どもが特定のスポーツや運動を行っている場合、保護者は下記の点に注意して、子どもがスポーツを楽しめるようサポートしていきましょう。

運動前後のストレッチを十分に
準備運動は心身の緊張をほぐし、筋肉の柔軟性アップや関節の可動域を広げるために有効です。また運動後にもストレッチをして運動で緊張した筋肉を緩めましょう。
休憩時間を取りましょう
長時間運動を続けていると、スポーツ障害にかかる可能性が高くなります。長時間の運動を行う場合は、間に休憩を挟むようにしましょう。
規則正しい生活を
自宅ではバランスのよい食事を心掛け、しっかりと睡眠がとれる環境を整えましょう。また、足を引きずっていないか、痛みを訴えていないかなど、子どもの様子に気を配りましょう。
スポーツを楽しみましょう
スポーツは何よりも楽しむことが大切です。保護者や指導者の過度の期待はストレスにつながります。精神面もしっかりサポートしていきましょう。
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