2013.06.27
「健診」と「検診」の違い
健診(検診)の種類
一口に健診(検診)といっても、その内容は多種多様です。現在一般に行われている健診(検診)には、一般健診、がん検診、特定健診、妊産婦健診、乳幼児健診、学校検診、職場健診、肝炎ウィルス検査などがあります。
●現在一般に行われている健診(検診)
一般健診 | 血圧、貧血、肝機能、脂質、血糖、心機能、肺の異常、視力、聴力など |
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がん検診 | 肺がん、乳がん、胃がん、子宮頸がん、大腸がん、前立腺がん |
特定健診 | 身体測定、血圧、貧血、肝機能、脂質、血糖、心機能、肺の異常、視力、聴力など |
妊産婦健診 | 妊娠状態、子宮頸がん、感染症(風疹、B型肝炎、C型肝炎、HIV、梅毒、クラミジアなど) |
乳幼児健診 | 発育状態、栄養状態、四肢運動障害、精神発達、言語障害、脊柱及び胸郭の疾病、皮膚・口・歯の疾患など |
学校検診 | 栄養状態、成長状態、結核、心疾患、寄生虫、目・鼻・口・歯・皮膚の異常、脊柱側彎、視力、聴力など |
職場健診 | 一般健診に加え、特定有機溶媒検査など |
肝炎ウィルス検査 | B型肝炎、C型肝炎 |
それぞれ検査の内容は異なりますが、法律などにより決められており、決められた対象が、決められた間隔で検査を受けることになっています。また、多くの健診(検診)では補助があり、自己負担は無料~一部負担で済みます。
具体的な健診(検診)内容につきましては、学校や職場、市町村の健診(検診)窓口でお尋ねください。
検査結果を受け取ったら
健康診断は、受けただけでは意味がありません。検査結果を健康状態のひとつの目安とし、精密検査をすすめられた場合は必ず受診し、生活改善をすすめられた場合には日頃の生活習慣を見直し、改善に努めましょう。
そして、そこで正常範囲から外れた検査結果が出た場合、その異常が例え軽度であっても、異常の発生する原因を深く調べ、それを改善することで病気が発病してしまうことを未然に防ぎます。検査で異常が認められているけれども、まだ病気として表に現れていない状態、これを「未病」といいますが、病気が発病するまで待たずに、未病の内に治療する。これが健診(検診)の目的です。よく「どこも具合が悪くないから健診に行く必要がない」とおっしゃる方を見受けますが、「どこも具合が悪くない時に受ける検査」が健診(検診)だと思ってください。
また、検査結果で不明点や不安な点があれば、医師に確認しましょう。
皆さまへお願い
市町村の行っている健診(検診)の多くは受診券が発行されており、有効期限が設定されています。その多くは該当年度末が受診期限となっているため、年度末は駆け込み受診がとても多くなり、病・医院はかなり混雑します。混雑しているために予約が取れず、せっかくの健診(検診)の機会が失われる方も少なくないため、ぎりぎりまで待たず、早めの受診をお願いします。
健診(検診)を上手に活用して、健康生活を楽しんでください。