健康トピックス

2012.04.11

春の肌トラブル

春は肌トラブルの季節です

春は昼と夜の気温差が大きく身体に負担がかかりやすい季節です。この気温差、湿度の変化などで、肌はストレスを感じ荒れやすくなります。また、暖かくなり、運動などで汗をかき、べたついたままにしておくと痒みを生じることがあります。
更にそこに春の強い風に舞ったホコリや花粉などが付着すると、汗や皮脂と相まって肌の環境はさらに悪くなります。特に、乾燥肌やアトピー肌などの敏感な肌質の人は特に注意が必要です。
さらに3月からは、さまざまな肌トラブルの原因になる紫外線も強くなりはじめます。冬の間に日にあたる機会の少なかった肌は、紫外線への抵抗力が弱まっているので注意が必要です。

春の肌トラブルの症状

この時期の肌は、付着したホコリや花粉によって、吹き出物やカブレなどの肌荒れを引き起こしやすくなっています。特に、花粉症の方は顔だけでなく、全身にアレルギー症状が強くでることも稀にある(花粉食物アレルギー症候群)ので注意しましょう。
また、暖かくなると汗や皮脂で肌のカサつきが気になりにくくなるのですが、実は春の湿度は冬とさほど変わらず乾燥していることが多く、肌のうるおいが不足して冬と同様に乾燥肌になりがちです。乾燥肌になると、春の強い紫外線と相まって更に肌荒れを進める悪循環に陥りますので、日頃から肌が乾燥しないように心がけることが大切です。紫外線は、急性期の日焼けによる炎症、黒ずみだけではなく、慢性的にはしみ、しわ、皮膚のたるみ、かさかさ肌などの光老化を引き起こしますので注意しましょう。

肌トラブルを防ぐ日頃の対策と予防

肌トラブルを防ぐためには、まず肌に付着した汚れをキレイに落し、清潔に保つことが大切です。ただし、乾燥し敏感になっている肌には刺激の弱い石鹸やシャンプーを選び、洗浄力の強いものや使い過ぎは避けるようにしましょう。また、洗い方も、手や木綿製のタオルでやさしく洗い、きれいにしようとしてナイロンタオルなどでごしごし洗うのは避けましょう。入浴後は、タオルなどで押さえるようにふき、保湿剤をきっちり塗ることも大切です。
普段と同じケアをしているのに肌の乾燥が気になるときには、紫外線を浴び過ぎていないか意識することが大切です。紫外線のダメージは一時的な日焼けだけでなく、浴びた総量でも変わってきますので、普段から日焼け止めなどで対策を行うことと共に、不必要な紫外線を浴びない注意が必要です。
また、春は生活環境の変化やお酒を飲む機会が多くなります。肌の荒れは、暴飲暴食、寝不足、ストレスなどでも悪化しますので、しっかり睡眠をとり、肝臓に負担のかかるような無理な飲酒も控えるように心がけましょう。
ひどい肌あれや花粉によるアレルギー症状を起こした際は早めに専門医を受診しアレルギー検査や適切な治療を行うことが大切です。

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