2012.01.12
ドライアイとは?
「最近目が疲れやすい」「乾燥が気になる」と感じている方は少なくないのではないでしょうか。寒い季節は、皮膚が乾燥するのはもちろん、目の表面も乾燥して「ドライアイ」と呼ばれる病気につながりやすい時期です。
ふだん私たちの目は、涙によって潤い、外界の菌や異物から守られています。ドライアイは、その涙の量が少なくなったり、成分が変化して涙の働きが落ちてしまうことにより、目に傷や障害を生じた状態をいいます。
涙の量が減り目の表面が乾いてくると、目の不快感や、表面の細胞がはがれ傷になるなどの障害が引き起こされます。さらに、悪化すると目だけではなく、頭痛や肩こり、気分が悪くなるなどの症状があらわれます。
ドライアイの症状
ドライアイは、ただの目の疲れと思い込み、見過ごされやすい傾向があります。
次に挙げたうち、あてはまる症状が複数ある方はドライアイの可能性がありますので、医療機関の診察をご検討ください。
・目が乾くと感じる ・目が疲れがちである ・目に痛みがある ・目の充血がある |
・目の痙攣がある ・10秒以上目が開けられない ・目がかゆい ・光をまぶしく感じる |
ドライアイを防ぐ日頃の対策と予防
日常生活のなかで、パソコンやテレビ、携帯電話などの機器が欠かせないものとなっています。しかし、それらのモニターを長時間見続けることは、目の酷使につながります。1時間に15分程度は目を休ませるよう意識しましょう。
コンタクトレンズを使用されている方は、長時間・長期の着用に注意してください。使用していない方に比べて乾燥しやすくなることがありますので、違和感のある時は使用を控え、眼鏡にして様子を見ましょう。
また、特に冬場には、暖房などが乾燥しやすい環境を作りがちです。空調の風が顔に当たらないようにする、加湿器を併用するなどして、乾燥を防ぐ工夫が大切です。
もしもドライアイの症状が疑われるとき、最も大切なのは、医療機関で検査を受け、適切な治療を受けることです。悪化する前に早めの受診を心がけましょう。