健康トピックス

2011.12.12

メタボリックシンドロームを正しく知ろう

「メタボリックシンドローム」について正しく知っていますか?

近年、特定健診などで近年注目されているメタボリックシンドロームは、ただ“太っている”ということではありません。
肥満には、腰回りや下半身に脂肪がたまる「皮下脂肪型肥満」と、内臓に脂肪がたまった「内臓脂肪型肥満」がありますが、ここで問題になるのは内臓脂肪型肥満です。内臓脂肪型肥満は、腸の周りや腹腔内に内臓脂肪が蓄積されたことをいいます。

この内臓脂肪型肥満が高血圧や高脂血症、糖尿病といった生活習慣病を引き起こすことが分かってきており、こうした複数の症状が重なって起こっている状態をメタボリックシンドロームというのです。

早めの対策が大切!

メタボリックシンドロームと診断されても、自覚症状を感じないという人もいます。また、検査での血圧や血糖値などの数値が悪くならないこともあるのです。そのため、初期段階での対策を怠ってしまいがちなのがメタボリックシンドロームの注意すべきところです。
症状が重くないからといって放置し続けると、動脈硬化の促進を招くこともあります。動脈硬化は心筋梗塞や脳梗塞の原因になるもので、進行すると命にもかかわりかねません。
健康的な毎日を長く続けるためにも、メタボリックシンドロームには早めの対策を実施しましょう。

ポイントは運動と食事

メタボリックシンドロームの主な原因となるのは、内臓脂肪です。内臓脂肪がたまる要因は、運動不足や食べ過ぎです。そのため、内臓脂肪を減らすには、適度な運動と食事の改善が基本となります。
内臓脂肪は、皮下脂肪に比べて、エネルギーを消費することで改善しやすいといわれています。メタボリックシンドロームの予防・対策にあたっては、決まった時間のジョギングなど、まず体を動かす習慣を身につけましょう。時間を取りにくい方は、エレベーターの使用を控えて階段を使う、車ではなくなるべく徒歩で移動するなど、日常生活のなかで工夫するとよいでしょう。
食事の面では、食べ過ぎに注意することや、間食を減らすことで、エネルギーを必要以上に取らないよう注意します。また、やみくもに食事量を減らすのではなく、3食きちんと食べることや、栄養バランスも大切です。医師や栄養士のアドバイスを参考にして食生活を見直しましょう。
メタボリックシンドロームは、一歩間違えれば大きな病気に結びつく症状です。少しでも気になる方は、ぜひかかりつけ医に相談してください。
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