地域医療ニュース

茂原市で地域医療フォーラム・住民対話集会
「子どもの救急と地域の医療を考える ~長生郡市の医療をみんなで守る~」を開催

2013. 06.24   文/梅方久仁子

子どもの感染症の予防法と対処法

 子どもの感染症について説明する。冬には冬の、夏には夏の感染症があるので、年中注意が必要だ。予防のためには、基本的な免疫力をつけることが大切だ。栄養と睡眠を十分に取り、人混みを避け、適度な温度・湿度を保ち、外出後のうがいと手洗いを欠かさないようにするとよい。

 感染症にかかると、外敵から守るために身体はわざと熱を出す。だから、薬で無理に熱を下げることはない。薬を使うときには、子どもには子ども用の解熱剤を使うこと。子どもが使って安全な解熱剤は、限られている。大人用を半量飲ませるというのは、絶対にしてはいけない。

 子どもの感染症は、ほとんどが幼稚園、保育園、学校で感染する。熱が下がっても、他の子どもに移さないように、しばらく登校はしないことだ。どのくらい休めばよいかという基準のリストを資料に入れておいた。

 毎年、同様に「子どもの救急講習会」を実施して、すべての保護者にこのような話を聞いてもらいたい。

細菌やウイルスが体内に入ると身体はわざと熱を出す。熱が出たときに、子どもには大人用の解熱剤は絶対に飲ませてはいけない。(クリックすると拡大します)