糖尿病予防から、発病後の重症化予防へ
続いて、千葉県立東金病院院長の平井愛山氏により、「糖尿病予防には、本人の努力・家族の協力・治療の参加が大切」と題する講演が行われた。その概要を紹介しよう。
講演する千葉県立東金病院・平井愛山院長(クリックすると拡大します)
腎不全とは腎臓の働きが低下して体内の老廃物や余分な水分を排泄できなくなること。(クリックすると拡大します)
糖尿病の主な合併症には、網膜症、腎症、神経障害があり、今日は腎症について取り上げる。
腎臓には血液中の老廃物をろ過する機能がある。腎臓という「ふるい」が目詰まりをしてしまうのが腎不全。「ふるい」が働かなくなると体内の毒物を尿中に出せなくなり、最終的には人工透析になる。糖尿病からくる腎症で、透析になる人が増えている。透析には多額の医療費がかかるため、このまま透析患者が増えると市の財政を大きく圧迫する。