地域医療ニュース
いすみ市で「糖尿病」や「塩分・お酒と食生活」について考える健康公開講演会が開催
2013. 02.27 文/梅方久仁子
糖尿病予防から、発病後の重症化予防へ
続いて、千葉県立東金病院院長の平井愛山氏により、「糖尿病予防には、本人の努力・家族の協力・治療の参加が大切」と題する講演が行われた。その概要を紹介しよう。
糖尿病の主な合併症には、網膜症、腎症、神経障害があり、今日は腎症について取り上げる。
腎臓には血液中の老廃物をろ過する機能がある。腎臓という「ふるい」が目詰まりをしてしまうのが腎不全。「ふるい」が働かなくなると体内の毒物を尿中に出せなくなり、最終的には人工透析になる。糖尿病からくる腎症で、透析になる人が増えている。透析には多額の医療費がかかるため、このまま透析患者が増えると市の財政を大きく圧迫する。