地域医療ニュース
地域の医療者が集まって
「香取地域医療連携協議会」が発足。
顔の見える交流でネットワーク化・連携をさらに推進
2012. 07. 26 文/寺西 芝
次に佐原中央病院の理学療法士、宮内 守 技師長から「回復期病院における現在の連携状況」についての報告が行われた。佐原中央病院の患者についてのパスシートの運用状況を説明し、現状と課題を挙げて説明した。連携パスにより、急性期病院と回復期病院間では「書面でのつながりはできている」と評価したものの、まだまだ改善の余地があるのではないかという。回復期病院から「かかりつけ医」に戻す場合にはパスは活用されておらず、今後はこの部分の改善が課題であるとした。また、書類上でのつながりだけではなく、お互いを「よく知っていること」「信頼していること」が必要との結論で発表を締めくくった。
香取郡市医師会副会長の坂本医院
坂本文夫院長
坂本文夫院長
地元の医師会からは、坂本医院の院長で香取郡市医師会副会長も務める坂本文夫氏が登壇した。「当院における地域医療連携の現状について」をテーマに、地域の限られた医療資源を有効に活用するには、あちらの病院にはどんな先生がいて、どんな治療が得意なのかなどの情報を日ごろから共有しておくことが必要だと語る。日ごろの情報共有により、入院なのか、地域のかかりつけ医が診るのかといった機能分化や連携ができるというのだ。