健康トピックス

医療トピックス

2018.02.08

「心筋梗塞」について知ろう

心筋梗塞とは

「心筋梗塞」は、心臓の筋肉(心筋)に血液を送る冠動脈の動脈硬化が進行し、血栓によって血流が途絶え、心筋細胞が壊死した状態をいいます。心筋梗塞により懐死した心筋細胞は、ほとんど再生できず、線維のような組織に置き換わります。そのため、心臓の収縮・拡張が弱くなったり、心拍のリズムが乱れやすくなったりするなどの後遺症が残る場合があります。

心筋梗塞が起きた場合は、前胸部の激烈な痛みを訴えることがほとんどで、痛みは30分から数時間におよぶ場合があります。また急性心筋梗塞では、顔面蒼白、冷汗、呼吸困難、血圧低下、ショック状態、不整脈などになることが多く、命に関わります。狭心症の胸痛には効くニトログリセリンも急性心筋梗塞の場合には効果がありません。痛みがない場合もあり、これを無痛性心筋梗塞症といいます。

主な症状
・ 安静時や身体を動かしている時などに関係なく、突然、前胸部に激しい痛みが起こり、30分から数時間続く
・ 持続性の胸痛と共に不安感、動悸、息切れ、冷や汗、めまい、脱力感を伴う

心筋梗塞と狭心症

心筋梗塞は心臓病の中でも「虚血性心疾患」にあたります。心筋に血液を送る冠動脈の流れが悪化し、十分な酸素や栄養がいきわたらなくなる病気のことをいいます。狭心症も虚血性心疾患にあたりますが、冠動脈の血流はまだ保たれている段階で、運動や精神的刺激などで心臓に負担がかかったとき、一時的な血液不足に陥ります。心筋梗塞は、冠動脈が完全に詰まってしまった状態です。

狭心症は心筋梗塞へと進行する可能性があり、これを防ぐには、狭心症の段階で早期に発見し、治療と生活習慣の改善を行うことが大切です。動脈硬化が原因となっている狭心症は、急いで歩く、階段を上る、重い荷物を運ぶ、運動するなど何らかの動作をすることで、胸の痛みがあること特徴です。症状が何度も起こる場合は、進行している可能性が高いため、すぐに医療機関を受診してください。30分以上痛みがおさまらない場合は、急性心筋梗塞の可能性があります。

心筋梗塞の予防法

心筋梗塞にならないためには、動脈硬化の進行を予防することが大切です。血清脂質値や血圧、血糖値をしっかりコントロールすれば、心筋梗塞になりにくいということが、日本を含む世界中の研究から証明されています。そのため、メタボリックシンドロームが疑われる場合は、内臓脂肪減少を中心とした減量をすることが重要です。

心筋梗塞症は過度の疲労や緊張、暴飲暴食、天候の急変などをきっかけに生じることが多いため、それらを避けることが大切です。胸痛があった場合は、すぐに医療機関へ相談しましょう。

主な予防法
1.禁煙する
2.塩分・糖分・脂肪分を取り過ぎない
3.バランスのよい食事をとる
4.適度な運動をする
5.ストレスを避け、規則正しい生活を送る
6.血縁者に「心筋梗塞」の患者がいれば生活習慣に注意を
7.高血圧・糖尿病・高脂血症の早期発見を
8.強い胸痛を感じたらすぐ病院へ
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