地域医療ニュース
増田明美さんも講演。
茂原市で脳卒中予防の大切さを訴えるフォーラム開催
2011. 9. 14 文/大森勇輝
女子マラソンの元オリンピック代表・増田明美さんが講演
休憩をはさんで第2部の講師を務めたのは、女子マラソンの元オリンピック代表で、現在はメディアでの執筆・評論活動とともに大阪芸術大学教授も務める増田明美さん。会場にほど近い夷隅郡岬町(現・いすみ市)出身ということもあって、増田さんの子どもの頃のエピソードに関する参加者とのやりとりで盛り上がるなど、会場は終始リラックスムードに包まれた。
増田明美さんは講演の中で、簡単にできる健康法を紹介
増田さんは、脳卒中予防も含めた誰でも簡単にできる健康法を紹介。1分間、片手を机などの端にかけるとともに片足を上げ続ける「ロコモ体操」や、30分から1時間程度、へそが引っ張られているような感覚で歩くウォーキング、また、軽く足を開いて膝がつま先より前に出ないようゆっくり上下運動をするスクワットなど、簡単な運動を習慣的に行うことの大切さを説明した。
その一方で、自身のかつての経験から笑いやリラックスの大切さも指摘。かつて陸上の練習中に笑いでもしたら「集中していない」と怒られたが、現在では、指導者自らがコーチングに笑いを交えるなど、精神面でのアプローチの違いが陸上女子の世界的なレベルアップにつながったのではと語った。
そして、健康維持のためには心のあり方も重要だとした上、前向きな心を持ち、適度な運動と笑いがあふれる生活を心がけてほしいと訴え講演を締めくくると、会場は大きな拍手に包まれ、盛況のうちにフォーラムは幕を閉じた。