医療者から見た地域医療のいま

長生郡市の地域医療はいま

2012. 01. 24   

救急体制の問題点とは?

進む医師の高齢化

 長生郡市の初期救急を担う夜間急病診療所を運営に貢献しているのは、地元の開業医たち。医師は、自分の医院、診療所での業務を終えた後、さらに11時過ぎまで診療にあたっているのです。

 

2次待機輪番制の崩壊と再構築!

 長生郡市の救急体制は一度崩れはしましたが、以下のように平成21年には復活しました。しかし、医師不足によるひとりの医師への過重負担などにより、再び空白日が発生しないとも限りません。


平成19年4月……2次待機輪番制に参加していた病院が、医師、看護師の減少を理由に参加回数を激減させました =月あたり9日もの空白日が発生!
  ↓
平成19年3月……1病院が輪番制から撤退 =月あたり最大14日もの空白日が発生!
  ↓
平成20年7月……長生郡市広域市町村組合に救急医療体制検討委員会を設置し、対策を検討
  ↓
平成21年5月……空白日の解消!


増える小児の救急搬送

 長生郡市の出生数はこの10年で2割ほど減っています。その一方で、小児の救急搬送数は年によってばらつきがあるものの増加傾向にあり、なかでも、軽傷者の搬送数は年々増え続けています。

小児の救急搬送数の推移(0~6歳対象)
長生郡市消防本部資料提供
平成22年小児の救急搬送数の内訳(0~6歳対象)
長生郡市消防本部資料提供

救急車を呼ぶか迷ったら

お子さんが急に病気になったら