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子宮頸がんワクチン □男性不妊の一因 □帯状疱疹の予防接種 □アレルギー体質を悪くしないために
子宮頸がんはヒトパピローマウイルスの感染で発症する。子宮頸がんを予防するため、パピローマウイルスに対するワクチンが開発され、そのワクチン投与が世界標準となっている。日本では2013年4月に、世界から大幅に遅れて定期接種化されたが、注射による疼痛などの副作用が大きく取り上げられ、また無効だとするグループの反対もあり、6月に厚生省が積極的推奨を中止した。
そのため子宮頸がんワクチンを接種する若い女性の数は激減してしまった。しかし昨年、大阪大学から2013年6月からワクチンを接種しなかったために将来子宮頸がんになる人が1万7千人増え、死亡者が4千人増えるとの推計結果が発表された。そして一刻も早くワクチン接種推奨を再開すべきと結論している。また、2020年10月、スウェーデンのカロリンスカ研究所から180万人規模の研究結果が発表され、17歳未満で接種すると、発がんリスクが9割低下したと報告された。
【浦安ふじみクリニック 院長 竜 崇正】
不妊症の原因で約1/3が女性に異常みられず男性に異常を認めると報告があります。
男性不妊の大まかに造精機能障害(精子を造る過程に異常がある)、性機能障害(性交渉が上手くできない)分けられます。各々多岐の原因があります。一例として後者の原因にEDも含む心因性(プレッシャー)による性機能障害があります。1回性交渉が上手くいかないと、次こそはとプレッシャーがかかってかえってうまくいかない…と悪循環に陥ります。
男性は中々それを受容できず先にすすめないケースをみかけます。子供を希望する場合、男性は素直に現状を受け入れ、また女性も責めないことが大事でしょう。非常によくあるケースで、特別に病気ではありません。それも含めて不妊症の治療、カウンセリングを進めていきます、気軽に医療機関の受診をお勧めします。もちろん他の原因でも気軽に受診していくのが妊娠に至る近道ではないでしょうか。
【さくらウィメンズクリニック 副院長 仲田 正之】
帯状疱疹は子供の頃にかかった水痘のウィルスが、水痘が治った後に脊髄近くの神経節に潜み、疲れやストレスなどで免疫が低下した時に再び活性化して発症します。体の片側に痛痒さを感じ1週間ほどで赤い斑点や水疱が神経に沿ってでてきます。日本人は5~6人に1人がかかります。帯状疱疹は重症化すると神経痛がしばらく残るほか、顔にできると視力障害や顔面神経麻痺を起こすことがあります。水痘ウィルスに接することにより免疫が維持されますが、小児の水痘ワクチンの定期接種により、水痘の子供が減り水痘ウィルスに接する機会が減ったことが増加している一因とされています。急増する50歳以上を対象に帯状疱疹の予防にワクチン接種が認められています。生ワクチンと不活化ワクチンがありますので主治医に相談して接種を受けるといいでしょう。帯状疱疹が発症したら早目の治療が重症化を防ぎます。片側の皮膚のピリピリ感を感じたら皮膚科などを受診して下さい。
【マリンクリニック 院長 三橋 清】
30年前は10歳以下ではスギ花粉症にならないと言われていましたが、今では3歳児の花粉症は稀では無く、子供の2人に1人はアレルギー体質を持っています。食事・住居の欧米化と大気汚染が起因と考えられています。
ご飯、味噌汁、焼き魚などの日本食に代わり、肉食や高カロリーの洋食が多くなるとリンパ球が過剰に活性化され、アレルギー体質を増悪します。風通しの良い日本式家屋に代わり、密閉性の高いマンションの増加により、ダニや蛾が繁殖しやすくなり、アレルギーを助長します。ファーストフード、ジャンクフードなどに含まれる人工甘味料保存料の摂取により、身体は異物反応を起きやすくなります。
当たり前のことですが、換気と掃除をまめにし、食事は手作りでバランス良く取るように心がけましょう!
【なな耳鼻咽喉科 院長 濱野 ナナ子】