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『健診』と『検診』 □急性低音障害型感音難聴 □冬のスキンケア □女性と骨量
『けんしん』には2つあります。
ひとつは健康の健を使った『健診』、もうひとつは検査の検を使った『検診』です。
前者は健康診断の略で健康かどうかを確認するためのもので、特定健診や定期健診があります。最もいいのは何も異常がない状態です。一方、検査の検を使った検診は特定の病気を見つけるためのもので、がん検診や肝炎ウイルス検診、歯科検診があります。こちらはいかに早期に病気を見つけられるかが重要です。
現在、浦安市の健診と検診受診率は特定健診45%、肺・大腸がん検診50%、子宮・乳がんは30%、胃がんは20%です。厚生労働省の調べでは、健診などを受診しなかった理由は、『心配な時はいつでも医療機関を受診できるから』『健康状態に自信があり必要性を感じないから』などです。
健康は宝であり、自分の健康は自分で守るものです。皆さん一人ひとりが自分自身のからだに向き合うことが大切です。年に一回は『健診』と『検診』の両方を受けましょう。
【メディカルガーデン新浦安 院長 近藤 智雄】
聞き慣れない病名かもしれませんが、近年耳鼻咽喉科の外来診療で増加している疾患の一つです。20代~40代の比較的若い年齢の方で、女性に発症しやすいようです。
症状は、耳づまり感・音がゆがんで聞こえる・耳鳴りなどで、急に発症します。
原因は、疲労やストレスによる自律神経の異常などより、内耳(蝸牛)の内リンパ液が増加するためといわれています。鼓膜など耳内所見には異常が見られませんが、聴力検査で病側耳の低音部聴力だけが軽度~中等度に低下します。
治療は、疲労やストレスに注意し、内耳循環改善薬、ビタミン剤、ステロイド、利尿剤などの内服療法が行なわれます。殆どの方は1~2週間で改善しますが、一部の方は症状が再発(反復)し、同様の原因で発症するメニエール病と似た経過をとる場合があります。発症したら、早めに受診してください。
【滝口耳鼻咽喉科 院長 瀧口 清徳】
一般に皮膚のうるおいは、主に皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質などによって一定に保たれています。ドライスキンとは皮膚の乾燥した状態で、加齢に加えて、乾燥した冬季においては角層の水分保持能力が低下し症状が増悪します。乾燥および加齢はかゆみ閾値を低下させるため、温度・湿度の差、摩擦などごく軽度の刺激でかゆみを自覚します。かゆみが増強し掻破することによって、紅斑、丘疹、びらん、痂皮などを伴った皮脂欠乏性湿疹の状態になります。
対策は、かゆみがほとんどない場合は保湿剤によるスキンケアのみで十分ですが、悪化した場合は状況によりステロイドの外用や抗ヒスタミン薬の内服が必要となります。また最も悪化させる要因は掻破ですが、入浴時にナイロンタオルなどでゴシゴシと強く洗うことは同様に悪化させるので禁物です。石鹸を良く泡立ててやさしく洗いましょう、よごれは十分に落ちます。
【浦安皮膚科 院長 加藤 篤衛】
女性の一生のうちで最も高い骨密度(最大骨量)を獲得するのは、18歳から20歳頃と言われています。この最大骨量を獲得するためには、初めての生理が来る前の10代から、適切な体重の維持と適度な運動、適切な栄養摂取とカルシウム摂取が必要と言われています。
その後の骨量維持に、運動の励行と十分なカルシウム摂取は常に大切であると言われていますが、特に閉経頃から女性ホルモンが減少すると、急な骨量低下がおこってきます。
骨量低下による骨粗鬆症は、将来の骨折のリスクとなるため、40歳を超えたら、骨密度測定を含めた検査を受けることをお勧めします。そして、骨粗鬆症の早期発見と早期治療を行い、骨折によってもたらされる“要介護”への可能性を少なくして、健康寿命を延ばしましょう。
【さち子レディースクリニック 院長 大亀 幸子】