当ウェブサイトはJavaScriptを有効にしてご利用ください。
リンパ節は体全体にある免疫器官の一つです。自分の体の外から入って来た細菌やウィルスなどや腫瘍細胞を攻撃排除する働きを持っています。リンパ節は、全身に約500個存在しておりリンパ節が腫脹し触知されても必ずしも病的意義があるとは限りません。
一般的に健康な(リンパ節腫脹以外の症状の無い)40歳以下で1cm以内の扁平で柔らかいものは病的意義が少ないものと考えられています。
一方40歳以上で大きさが2cm以上痛みを伴わない硬いもの鎖骨上のリンパ節腫脹は注意深く検査をする必要があります。年齢は重要な情報であり、高齢になるに従い悪性疾患の頻度が高くなります。40歳以上の場合は、40歳未満に比べて悪性腫瘍の可能性が20倍であったとの報告もあります。リンパ節腫脹を認めた場合は、放置せず必ず医療機関を受診する事をお勧めします。
【いがらしクリニック 院長 五十嵐常雄】
新生児は明暗が判る程度ですが、成長と共にものを見る事によって視力が発達し、1歳で0.2,3歳で半分以上の小児が1.0となります。6歳では大部分がほぼ成人と同様の視力になり、10歳で成人レベルの視力となります。
視力の発達する期間(生後3か月~10歳)は限られており、遠視や乱視などで眼底にきちんとピントが合わなかったり、斜視で視線がずれたり、眼帯や眼瞼の疾患で目の奥に光が届かないと視力の発達が遅れてしまいます。
幼少期に目を細めたり横目で見たりテレビを近づいて観たりする症状がある場合は両眼の視力の発達が遅れている可能性があります。片眼の視力障害は上記の症状がなく発見が遅れます。テレビなどを観る時に左右交代に目隠しをして嫌がり方に左右差があるかチェックしましょう。
早期発見のため3歳児健診での視力検査は必ずうけましょう。
【イナガキ眼科 院長 稲垣有司】
不眠を訴える高齢者の中に、生活習慣が問題になっている方が多い。例えば、早い時間に床に入ってしまい、夜中に目が覚めても朝まで布団の中で悶々としている。これでは入眠も良くなく、熟眠も得られないはずです。横になっているだけで睡眠の何割かは代償されてしまうのですから、10時間も横になっていたのでは眠りが薄まるのは当然です。また多いのは、晩酌して食事をした後、眠ってしまい、起こされてから睡眠剤をのんで寝るが、寝付けないというもの。この習慣を続けていたら睡眠剤が増える一方です。さらに、適度な運動もせず、日中横になる生活が多い人の不眠。これは、前に述べた代償です。昼寝は良い習慣です。ただし、15時までに30分以内が良い昼寝とされています。
日中は横にならず縦の生活。コタツはやめて椅子の生活。布団には6〜7時間以上入っていないこと。朝起きる時間を決めること。これらが守れれば、睡眠剤は不要になるはずです。
【あべメンタルクリニック 院長 阿部 輝夫】
ワクチンで予防できる病気をVPD(Vaccine Preventable Disease)と言いますが、現在、わが国で接種できるVPDは17疾病あります。
保育所・幼稚園などで集団生活を送る中で、このようなVPDにかからない、人にうつさない、重大な後遺症を生じないなど、感染予防のために予防接種を受けることが大切です。「定期接種」と「任意接種」の2種類があります。
その効果は、例えば、平成13年より、生後2カ月の誕生日から定期接種ができるインフルエンザ菌b型(ヒブ)や肺炎球菌ワクチン接種率の向上により、細菌性髄膜炎になる乳幼児が激減しています。
また、子ども達のより早期かつ確実な免疫獲得のために、さらには受診回数減少による負担を軽減できる同時接種も可能です。
定期接種では接種できる医療機関や日時が指定されています。定期健診・かぜなどの受診時にかかりつけ医に母子手帳をみせて、予防接種計画を相談してください。
多くの子ども達が予防接種を受けられるよう応援しています。
【えとう医院 院長 江東 孝夫】