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腱膜性眼瞼下垂 □舌下免疫療法 □大腸がん □月経前症候群(PMS)
腱膜性眼瞼下垂は主に加齢により起こります。瞼が下がり視野が狭くなります
。これは瞼を上げる筋肉が弛んで瞼が開けにくくなったことが原因です。そのために額の筋肉を使って瞼を開けようとして、額にシワが寄り眉毛が上がります。さらに額から首にかけて筋肉が収縮するために、筋緊張性の頭痛や肩こりを引き起こします。コンタクトレンズの長期使用も誘因となるので、中年層にも増加しています。また若年者の場合、努力して瞼を開けているので下垂の程度は軽く見えますが、目の奥の痛みや頭痛の強い訴えがあります。
手術で治療します。余剰した皮膚を切除し、緩んだ筋肉を縫い縮めます。
通常は両眼で一時間程度の日帰り手術です。頭痛や目の奥の痛みが劇的に改善する例が多く見られます。さらにお顔の印象も若返ります。また軽度の場合、眉毛の下の皮膚を切除し、瞼の重みを取る眉下切開法でも改善します。瞼の皮膚の連続性が保たれるので自然な感じに仕上がります。
【マリンクリニック 院長 三橋 清】
「舌の下にスギ花粉の液を滴下してスギ花粉症を治す」という治療法を、新聞やテレビでご覧になったことはありますか?これが「舌下免疫療法」という、スギ花粉症の新しい治療法です。これまでも、皮下注射による免疫療法で症状をおさえる健康保険適応のある治療法がありましたが、より副作用が少なく、注射の苦痛もなく、かつ自宅で投与可能な舌下免疫療法は、新治療として平成26年10月に健康保険が適応されました。
舌下免疫療法薬は、スギ花粉エキス剤「シダトレン スギ花粉舌下液」という薬で、口の中(舌の下)に滴下し、2分間そのままの状態を維持した後に飲み込みます。最初の2週間で量を増やしていき、3週間目からは同じ量の薬を1日1回舌下投与し、これを3~5年間続けます。
12歳以上で、スギ花粉の時期に症状が強く、その上で、2週間に1回の通院が可能な方が対象です。(平成27年10月以降は月1回の通院で可)
また、毎日舌下投与し、治療期間も年単位ですので根気がいる治療です。
治療希望者には、採血検査を行い、スギ花粉症であることや免疫療法の適応であることなどの診断が必要です。舌下免疫療法を行っている医療機関であることをご確認のうえ、保険証持参して受診してください。
舌下免疫療法で治療した効果には個人差があります。症状は概ね軽くなりますが、全員が完治する治療ではないことをご理解ください。
【阿久津耳鼻咽喉科医院/浦安駅前あくつ耳鼻咽喉科医院 院長 阿久津勉】
患者さんから「ポリープはとらなくていいのですか?」と質問を受けますが、ポリープの多くは良性なのですぐに切除する必要はありません。ただし大きさが1㎝以上のものや、平べったい形のものは悪性化し易いので治療が必要となります。
大腸がんは近年急増しており、年間五万人近くの人が亡くなり、がん死亡率の第三位となっています。(女性では死亡率の第一位です。)
早期の段階では自覚症状はありませんが、進行してくると腹痛、腹部膨満感などの腹部症状や排便異常、血便等の症状が出現します。大腸がんの検診は、まず便に血液が混じってないかを調べる「便潜血検査」を行い、陽性の場合は精密検査として「大腸内視鏡検査」を行います。
治療法は進行度によって異なり、粘膜内にとどまる早期がんでは内視鏡治療でほぼ完治でき、また進行がんでも多くの症例で体に負担の少ない腹腔鏡による手術が可能です。
大腸がんは、定期的に検診を受けてできるだけ早い段階で発見することが大切です。
浦安市では40才以上の方に、年一回の「便潜血検査」を無料で行っていますので、是非ご利用されることをお勧めします。
【こみちクリニック 小路 泰彦】
月経前になると、「イライラする、憂鬱になる、怒りっぽくなる、不眠、眠気、めまい、頭痛」など色々な症状が出て、女性の日常生活に悪い影響を起こすものを月経前症候群(PMS)と言います。日本では最近になってようやく一般的に認識されるようになってきました。原因は排卵した後に増加する女性ホルモンによるものと言われていますが、完全には解明されていません。
PMSには個人差が激しく、日常の生活が困難になる人もいます。
そこで、自分でできる対処法として睡眠や休息をたっぷり取る、アルコールやカフェインを控える、ストレスを避けるなどその時期をうまく乗り越える工夫をすることをお勧めします。さらに、身近な人には自分特有の症状を事前に伝え、ある程度理解してもらっておくことも助けになります。それでもうまくいかない人には、薬物療法(漢方薬、精神安定剤やピルなど)による治療がありますので産婦人科の専門医に是非ご相談下さい。
【平山レディースクリニック 院長 平山 博章】