健康トピックス

健康豆辞典

虱(シラミ)について

ヒトジラミには、アタマジラミ、コロモジラミ、ケジラミがあり、いずれも吸血します。

アタマジラミは頭髪に寄生します。コロモジラミはホームレスや未開発地域などの特殊な環境でしかみられません。

ケジラミは主に陰毛に寄生し、性行為で伝染するため性感染症に分類されます。

また形もアタマジラミより小さく蟹に似た形をしています。

そこで、ここでは最近小児、児童に増加しているアタマジラミを中心に説明します。

アタマジラミは保健所に寄せられた報告によると1980年代に比べて近年は10倍以上に増えています。

その理由として海外から持ち込まれる、シラミを知らない親が増えている、強力な殺虫剤が使えないなどが考えられます。

虱が心配だったり、卵ではないかと思ったら念のため、皮膚科専門医を受診しましょう。

(診断)卵・・・白色の微小な卵が頭髪に固着しています。

一見フケと見分けにくいが拡大すると卵型をしており、フケのように簡単に剥がれません。

成虫・・・体長2~3mmで灰白色、吸血すると赤褐色になります。

感染機会があってから1ヶ月後にかゆみと卵で気付くことが多く、卵から成虫まで13~16日、成虫は20日あまり生きます。

(治療)スミスリン(フェノトリン)パウダー、スミスリンシャンプーの使用。

パウダーは頭髪には1回約7g、陰毛には約2gを振り掛け、櫛などで満遍なく散布しシャワーキャップ等で覆い、1時間待った後で洗い流します。

一日1回、3日に一度、3~4回繰り返します。

シャンプーは1回10~20mlを頭髪全体に行きわたらせ、5分間待って洗い流します。なおいずれも卵を殺す力はありませんので繰り返し使用することが必要になります。

また毛幹に固着した卵は抜け殻になっても容易に取れないので梳き櫛で抜き取るか、鋏で切り取ります。

髪を短く切ったり、剃毛することは治癒を早めます。

頭周りのタオル、シーツ類はアイロンをかけるか熱湯消毒すると効果的です。

室内の消毒の必要はありません。

オイラックス軟膏、坑ヒスタミン薬を使うことも効果的です。

近年小児、学童に増えていますが、潜伏期もあり1人を出席停止にしても意味が無いので登校停止は必要ありません。

プールでうつることはまずありません。ロッカーやタオルの共用は避けましょう。

感染集団は一斉に治療する必要があります。

不潔さとは関係ありませんので、虱だからといって子供の心を傷つけない配慮が必要です。

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