健康トピックス

健康豆辞典

仕事とこころの病気

仕事のストレスからくる心の病気のあらわれ方は二つあります。

一つは、ストレスから解放されてから出現します。残業、残業から開放されほっとしたときに、体のあちこちの調子が悪くなります。仕事から開放されて元気が出ていいはずなのに、気がはれません。ふっと朝早く、まだ暗いうちに目がさめます。不思議でなりません。せっかく仕事のケリがついたのに。

これが、「荷を下ろした」ときにやってくる心の病気です。転職した後、卒業した後、入社してしばらくして慣れたころ、異動してやっと一息ついた時に現れるのもこのタイプです。

あわてずに休養を上手にとれば必ずよくなる状態です。情けないと自分を責めてはなりません。よくやったじゃないか、ここで一息、ゆっくししようという心がけが大切です。神経にビタミン剤を補給するようなつもりでうつの薬を飲むことで心が休んで休養が上手にとれます。睡眠薬も上手につかって、いい眠りをとれば回復が早まります。

二つ目は、ストレス真っ最中にあらわれるときです。頭が働かなくなった感じ。仕事が少しも進まない感じ。いらいらも出てきます。怒りたくなったり、じっさい些細なことで怒鳴ってしまったりします。食欲もでません。でないと言うよりも少しも食べる気がしなくなります。眠ろうと努力してもかえって、仕事のことが頭に浮かんで眠れません。家族や同僚が心配そうな顔で見ているのがかえって気になって、いらいらしてきます。こんな自分ではなかったはずと思うと知らず知らずに涙が出てきてしまいます。酒の量も、タバコの本数も増えました。

こんなときは、思い切って休まなければなりません。多くの方が休むのが怖いと言われます。仕事がたまっている。同僚に迷惑をかける。そう言って、休もうとされません。中には元気になる薬が欲しいと言われる方もいます。うつの薬は実はどれも一番おおもとで神経を休ませる薬です。休み上手になってこそ、よく効く薬です。

さぼっているのでも、なまけでもないことを家族にも説明するのも精神科の診療の役目です。

早く上手に休めば、早い回復が待っています。

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