健康トピックス

健康豆辞典

出産とこころの病気

出産した後にみられる「うつ」を産後うつ病と呼んでいます。出産直後というわけではなく、2~3ヶ月して受診される方も多くおいでです。

軽い不眠や食欲が減ったという程度の方から、いらいらと焦燥感が強く、自分は母親として失格だと自分を責め続けるようになる方もおいでです。

この時期のうつ病に特別名前をつけて、産後うつ病と呼ぶのにはわけがあります。

その一つは、育児をどのようにしていくかという課題です。だれか育ててくれる養育者がいなければ育たない乳児をかかえて、産後うつ病のお母さんは苦悩のはてに受診をされます。ぎりぎりまで自分を奮い立たせて、気力も尽きた状態となっておいでの方が多くおいでです。治療もすばやくかつ効果的にすすめなければなりません。時には、育児を保育所にたのんだり、一時預かってもらうなどの方策をとって、治療のためにお母さんの負担を軽くする必要もあります。

二つ目は、周囲からのプレッシャーです。子育ては母でなければと周囲からの圧力をどのかたも感じておいでです。特に授乳をされているときは、うつで苦しみながらもなんとか薬を飲まずに頑張りますと言われる方もおいでです。子育てにかかわっている家族、周囲の方々とお会いして、状態を説明し育児の負担を軽くしてもらえるようにお話し調整する必要がでてくるのも、この産後うつ病の治療に必要なことです。

加えて最近では、不妊治療をうけられての妊娠出産や比較的年齢があがってからの出産など、妊娠出産の疲労がでやすい状況がうまれています。

治療は周囲の環境調整を含んだ治療になります。薬物治療も重要で、特に焦燥感が強い時には入院治療も必要となることがあります。授乳についても薬物をえらび投与量を調整することで継続していけることも多くあります。

軽い不眠の段階での受診が悪化を防いでくれます。

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