地域医療再生プログラムとは?

第3回 香取海匝保健医療圏の
「地域医療再生プログラム」その1

?一極集中を解消するために自治体病院を再編ネットワーク化?

2011.10.12   文/桶谷仁志

 この連載では、「千葉県地域医療再生プログラム」を、わかりやすい図表を中心にして解説していきます。今回は、香取海匝保健医療圏の医療再生の課題と解決策の方向性について見ていきましょう。

圏内の医療を担う7つの自治体病院

 千葉県の二次保健医療圏の1つである香取海匝保健医療圏は、下の図1のとおり県の北東部に位置し、716.6平方キロの面積に31万4918人(平成20年4月1日現在)が居住しています。自治体名を挙げると、銚子市、旭市、匝瑳そうさ市、香取市、神崎こうざき町、多古町、東庄とうのしょう町となります。圏内には主に農村地帯が広がり、人口密度は千葉県でも比較的低い地域です。また、人口構成を見ると、高齢化率(全人口に占める65歳以上の人の比率)は25.4%にも達し、すでに4人に1人以上が高齢者となっています。

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