日々の暮らしに役立つ医療情報を紹介していきます。
最近患者さんから「高血圧の診断基準が変わったので、薬を飲まなくても良いのではないですか」と質問されることが多くなりました。
これは、令和6年4月に協会けんぽ(全国健康保険協会)が未治療の患者さんに対して高血圧症の医療機関への受診勧奨基準を140/90mmHgから160/100mmHg以上に引き上げたことにより誤解が生じたものと思われます。
厚生労働省による「標準的な健診、保健指導プログラム」では未治療の患者さんで160/100以上の人はすぐに医療機関受診、140~160/90~100の人は1カ月間生活習慣を改善する努力を行い改善しない場合は医療機関を受診するようにとなっており今回の協会けんぽの基準と相違はありませんが160/100以上という部分だけが強調されてしまい誤解が生じたようです。しかもこの基準はあくまで未治療の患者さんを対象にしたものであり、現在治療中の患者さんに関しては高血圧症の基準は従来と変わってないので(例えば75歳以上の場合は135/85以上が高血圧など)、間違った情報を鵜呑みにして自己判断で降圧薬の中止や減量をしたりするのはやめましょう。
ただし薬のせいで具合が悪くなる可能性もあるので基本は食事や運動など生活習慣改善により少しでも薬を減らせるように、医師とよく相談しながら正しい治療を続けるようにしましょう。
鎌ケ谷市医師会
■『広報かまがや(9月15日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/index.html
9月1日~30日(月)は健康増進普及月間です。この機会に生活習慣を見直して、健康づくりに取り組んでみませんか?
18~64歳の人は1日60分、65歳以上の人は1日40分を目標に身体を動かしましょう。今より少しでも長く、元気に体を動かす事が健康への第一歩です。
生活習慣病予防のためには350g食べることが推奨されている野菜。日本人の平均摂取量は約280gです。あと70gの野菜を積極的に摂りましょう。
たばこを吸うことは健康だけでなく、美しさや若々しさを失うことにつながり、たばこの煙は吸わない人にも影響を与えます。自分と大切な人の健康を守るためにも禁煙にチャレンジしましょう。
これらの三つの取り組みで健康寿命を延ばし、健やかな毎日を送りましょう!
鎌ケ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(9月1日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/index.html
病院で妊娠と診断されたら早めに総合福祉保健センター2階で母子健康手帳の交付を受けましょう。
総合福祉保健センター2階
マイナンバーカード、またはマイナンバーが分かるもの(個人番号付き住民票など)と顔写真付きの本人確認書類など
・妊婦本人以外が申請する場合は委任状が必要です
・出産応援給付金の申請には、妊婦本人との面談が必要です
健康診査受診票(別冊と別冊2)を利用して、妊婦は14回、産婦は2回、乳児は新生児聴覚検査1回と健康診査を3回公費負担で受けられます(一部自己負担あり)。
受診日に鎌ケ谷市に住民登録をしている妊産婦と乳児
産婦人科、助産所(助成内容に制限あり)、小児科
・転入したら=鎌ケ谷市民用の受診票に窓口で交換
・転出したら=転出先の役所にお問い合わせください
里帰り出産など、県外の医療機関や産婦・1か月児健診を市外の医療機関で受診する場合、そのままでは受診票を使用できないため、ご相談ください
鎌ケ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(8月1日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/index.html
老化による身体の衰えや病気、生活環境の変化などにより、うつ状態になる高齢者は少なくないとされます。高齢者のうつ病は、精神症状よりも身体症状が多いことが特徴です。頭痛や腰痛、肩こりや胃痛、食欲不振などさまざまな症状がおこります。うつ病の発症により持病が悪化する可能性もあり、早期発見、早期治療が重要です。
千葉県医師会のウェブサイトに、老年期うつ病の治療法をまとめたコラムがありますのでご紹介します。
****千葉県医師会「健康トピックス」>2024.04.30 高齢者が発症する「老年期うつ病」****
症状に合わせて、抗うつ薬を用いた薬物療法と、カウンセリングなどの精神療法を組み合わせて行います。高齢の場合、持病を持っている患者も多いため、薬物療法では飲み合わせが悪くならないよう医師の指示をよく聞いて服薬することが大切です。
家族や周囲の人のサポートも重要です。患者がいきいきと生活できるよう、他者との関わりの時間を増やす、体を動かす機会をつくる、定期的に外出し社会との関わりをつくるなど、患者の生活環境を整え、心身に適度な刺激を与えるよう心がけましょう。
■千葉県医師会「健康トピックス」>2024.04.30 高齢者が発症する「老年期うつ病」
https://www.chiba.med.or.jp/general/topics/medical/medical_127.html
夏場は菌が増えやすく、食中毒が発生しやすい時期です。通常の腐敗とは違い、臭いや形状では分からないことがあります。乳幼児や高齢者などは重症化しやすいため、食品の取り扱いに注意が必要です。
次の原則を守り、食中毒予防に取り組みましょう。
付けない
・調理前やトイレ後、生肉・魚・卵を扱った後はよく手を洗う
・調理器具はすぐに洗い流し消毒する
増やさない
・食材の購入時は保冷剤を使用しすぐに持ち帰る
・保存温度は冷蔵庫では10度以下、冷凍庫ではマイナス15度以下にする
・調理後は長時間室温に置かない
・食品の解凍は冷蔵庫内か電子レンジで行い、再冷凍はしない
やっつける
・十分に加熱する(中心部の温度が75度で1分間以上が目安)
・電子レンジの加熱不足に注意し、熱の伝わりにくい物は時々かき混ぜる
鎌ケ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(6月1日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/index.html
ロタウイルスが体内に入ることで引き起こされる急性胃腸炎の一種がロタウイルス感染症です。
感染力が強く乳幼児期に多くの子どもが感染します。
激しい症状が出ることが多く入院することもありますが、ワクチン接種により重症化を予防することができます。
生後14週6日までの初回接種が推奨されており、2020年10月より任意接種から定期接種になりました。
千葉県医師会のウェブサイトに、ロタウイルス感染症の症状をまとめたコラムがありますのでご紹介します。
****千葉県医師会「健康トピックス」>2024.02.29 ロタウイルス感染症****
2~4日の潜伏期間を経たのち、嘔吐と発熱が始まり、続いて水のような下痢(時に米のとぎ汁様)がみられるようになります。通常は1週間程度で回復します。しかし、頻回の嘔吐、激しい下痢により、脱水症をきたすことがあり、その場合は顔色が悪くなる、元気がなくなる、尿量が減るなどの症状がみられます。特に乳児で初めてロタウイルスに感染したときは症状が重いため、入院が必要になることもあります。 まれに、けいれん、腎不全、脳症、心筋炎などの合併症が起こることがあり、意識の低下やけいれんなどの症状がみられたら早めに医療機関を受診することが大切です。
■千葉県医師会「健康トピックス」>2024.02.29 ロタウイルス感染症
https://www.chiba.med.or.jp/general/topics/medical/medical_125.html
朝ごはんは心と体の準備運動です。
「食は元気の源」と言われるように、1日3食の食事はとても大切です。
朝ごはんで、1日の食事リズムをスタートすることが健康につながります。
ごはんなどの主食には、脳のエネルギー源になるブドウ糖が含まれています。朝からっぽになった脳のエネルギーをチャージしましょう。
朝ごはんを食べている子どもの方が、学力・運動ともに成績が良いという結果も出ています。成長期には食事から必要なエネルギーや栄養素を摂る必要があります。
新年度に向けて、家族みんなで生活リズムを見直し、バランスの良い食事を毎日食べるよう取り組んでみましょう。
鎌ヶ谷市医師会
■『広報かまがや(3月15日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/index.html
皆さんは、満足がいく睡眠が取れていますか?
良い眠りは、心身の健康や日々の活力の源です。質の良い睡眠を取ることで、生活習慣の予防、免疫力アップ、ストレス軽減など良いことがたくさんあります。
春から新生活を迎えるに当たり、自分の睡眠習慣を振り返ってみましょう。
チェックのつく項目が多い人は、次のポイントを確認し睡眠習慣を見直してみましょう。
■『広報かまがや(2月15日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/index.html
私達の体に微生物が寄生すると、それを排除する為に感染症が発生します。細菌、ウイルス、カビ等様々な原因があります。これら微生物の増殖を抑える目的で薬が使われます。特に抗生物質は感染症の症状で医療機関を受診すると処方される事が多い薬です。一般的な鼻汁、咳やのどの痛み等の「風邪」は最初にウイルス感染により引き起こされる症状です。抗生物質は細菌の繁殖を抑える薬なので、このような風邪症状には基本的に効果がありません。安易に使用する事でかえって従来の存在する細菌が変化して、耐性菌(抗生物質が効かない菌)が生じてしまう可能性もあります。抗生物質を処方された時は本当に自分の症状に必要なのか、十分に質問するようにしましょう。
鎌ヶ谷市医師会
『広報かまがや(1月15日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/index.html
心臓の血管(冠動脈)の動脈硬化により血管が細く血液の流れが悪くなった状態が狭心症です。
狭心症は運動時に起きることが多いのですが、安静時に起きる場合もあります。胸が締め付けられるような圧迫感や痛みの発作が起こり、5~15分くらいで収まります。心臓以外の場所に痛みを感じたり、冷や汗、吐き気、めまいなどの症状を伴うことも少なくありません。
症状が長時間続く場合は心筋梗塞の可能性があります。
千葉県医師会のウェブサイトに、狭心症の治療法をまとめたコラムがありますのでご紹介します。
****千葉県医師会「健康トピックス」>2023.11.30激しい胸の痛みと圧迫感「狭心症」****
治療は薬物療法と手術療法の2種類を、症状の程度によって、適切に組み合わせて行います。
薬物療法では、狭くなった冠動脈を広げる血管拡張薬などを使用します。手術療法には、冠動脈の細くなった部分を広げるカテーテル治療と、足や胸などの動脈を移植し、新しい血液の通り道を作る冠動脈バイパス移植術があります。
発症の主な原因となる動脈硬化は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病、喫煙、運動不足などによって発症のリスクが高まるとされています。規則正しい生活を送り、発症を未然に防ぎましょう。
■千葉県医師会「健康トピックス」>2023.11.30激しい胸の痛みと圧迫感「狭心症」
https://www.chiba.med.or.jp/general/topics/medical/medical_122.html