日々の暮らしに役立つ医療情報を紹介していきます。
体調を崩して病院にかかるとお薬を処方される事が多いですよね。コロナワクチン接種後の発熱でアセトアミノフェン等の解熱剤を使った方も多いと思います。従来の薬は化学的に合成された物ですが、最先端の技術を用いて生体が作る複雑な物質を薬として使用される様になってきました。これがバイオ製剤(生物学的製剤)です。
ワクチンや血液製剤もこれに相当します。特にリウマチ等の慢性の炎症が続く疾患では、炎症をより高い次元で抑える薬が使われるようになりました。「サイトカイン」という細胞間の伝達物質の働きを抑える物です。これにより従来の化学製剤と比べて症状を抑える効果が期待できます。これからも様々な場面で使われる様になるでしょう。
問い合わせ先
鎌ケ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(11月15日号)』より引用
http://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/index.html
市では、11月1日(火)から帯状疱疹ワクチンの接種に対し接種費用の一部を助成します。
接種を希望する人は医師に相談の上、接種してください。
回数: | 1回 |
費用: | 2分の1を上限とし4,000円 |
回数 | : | 2回 |
費用 | : | 2分の1を上限とし、1回につき5,000円 |
その他 | : | 生活保護受給者など支援給付受給者は、受給証明書を提出した場合無料 |
接種日に市に住民登録があり、50歳以上の接種を希望する人。
●免許証やマイナンバーカードの本人確認書類
●健康保険証
市内指定医療機関で予約。 | ||
注意: | やむを得ず市内指定医療機関以外での接種を希望する場合は、償還払いとなります。 市ホームページまたは健康増進課(Tel:445-1390)でご確認ください |
鎌ケ谷市 ホームページ |
問い合わせ先
鎌ケ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(10月15日号)』より引用
http://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/index.html
薬には、医師の処方箋が必要な「医療用医薬品」と、処方箋がなくてもドラッグストアや薬局で買うことができる「市販薬」があります。
病気やけがを治療する薬ですが、のどの渇きや眠気から命にかかわるアナフィラキシーまでさまざまな副作用を引き起こすリスクをもっています。
市販薬は気軽に購入できることから弱い薬だと思われがちですが、正しい使い方を守らずに使用すれば、副作用の起きるリスクがありますし、大量に使用することによって依存症になったり、健康被害を起こしたりもします。
薬は使用方法を守り正しく使用することが大切です。
◎薬の正しい使用方法
(1)使用前に説明書をよく読む
(2)用法・用量、タイミングを正しく守る
(3)薬の形状(錠剤・カプセルなど)に注意
(4)薬の飲み合わせ
政府広報オンラインのサイトでは、「薬のリスクと、正しい使い方」について詳しく説明されています。
問い合わせ先
■政府広報オンライン:暮らしに役立つ情報『知っておきたい 薬のリスクと、正しい使い方』より引用
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201310/2.html
毎年、多くの尊い命が自殺によって失われています。自殺の原因やきっかけはさまざまでも、その多くは心理的に追い詰められた末の死です。
こころのサインに気づいたら…
心の疲れは、次のように表れます。
●よく眠れない ●原因不明の体調不良
●遅刻や欠席が続く ●飲酒量が増える など
身近な人が気付き、声を掛け、相談につなげることが、かけがえのない命を守ることになります。
相談窓口 |
厚生労働省 ホームページ |
問い合わせ先
鎌ケ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(9月1日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/index.html
たばこによって肺が脆弱な状態で新型コロナウイルスに感染してしまうと、さらに肺を痛めつけて重症化させてしまいます。
また、たばこを吸う際に口元に手を近づけることは、感染リスクを高めることにも繋がります。さらに、3密(密閉・密集・密接)の場である喫煙室の使用は、感染の危険と隣り合わせであるだけでなく、ベランダや換気扇の下で喫煙をしても、たばこの煙は室内に流れ込み、家族や近隣住民への受動喫煙は防げません。
鎌ケ谷市の現状
令和元年11月に実施した、15歳以上の市民3000人を対象にした鎌ケ谷市民健康意識調査において、喫煙している割合は約1割で、その約半数が「たばこをやめたいと思うことがある」と回答しています。
あなた自身と家族、周りの人を守るために、禁煙にチャレンジしてみましょう。
問い合わせ先
鎌ケ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(8月1日号)』より引用
http://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/index.html
みずいぼ(伝染性軟属腫)は伝染性軟属腫ウイルスに感染することで1~5ミリ程度の発疹が出る、小さな子どもに多く発症する感染症です。全身のあらゆる場所に発疹ができることがあります。
皮膚と皮膚が直接触れることによって感染します。発疹を掻いた手で皮膚の別な場所に触れることで、発疹がどんどん広がっていきます。
みずいぼは、治療をしなくても多くの場合、数カ月から数年で自然に治ります。
厚生労働省の『保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)』において、みずいぼは「プールの水では感染しないので、プールに入っても構わない」とされています。
千葉県医師会のウェブサイトに、みずいぼ(伝染性軟属腫)の治療について紹介したコラムがありますので、ご紹介します。
【伝染性軟属腫の治療】
伝染性軟属腫は多くの場合、数カ月から数年で免疫を獲得して自然治癒します。治癒にかかる期間には個人差がありますが、自然治癒をまつのも有力な方針です。
自然治癒を待つか、積極的に治療を行うかは議論があります。治療としてはトラコーマ鑷子と呼ばれる先が輪になった専用のピンセットを用いて個々の病変を摘除します。少量の出血と痛みを伴うため、幼小児では治療に恐怖心をもつことあります。局所麻酔テープを貼ってから摘除すると疼痛が緩和されますが、1回の治療で使用できる麻酔テープの量には制限があります。
■千葉県医師会「医療トピックス>2022.06.27伝染性軟属腫(みずいぼ)はどんな病気?より引用
https://www.chiba.med.or.jp/general/topics/medical/medical_105.html
関節リウマチは、自己免疫の異常により関節に痛みや腫れなどの炎症が起こり、症状が進むと関節が変形したり動かせなくなったりする疾患です。
日本では約70~80万人の患者がいるとされ、そのうち8割が女性です。
発症後早期に急速な関節破壊が起こります。近年、治療法の進歩により、早期診断早期治療によって、症状の進行を抑えることができるようになりました。
千葉県医師会のウェブサイトに、関節リウマチが疑われる症状について紹介したコラムがありますので、ご紹介します。
【関節リウマチが疑われる症状】
関節リウマチの初期症状として、起床時に手がこわばっているがしばらくすると治っている、食事や洗顔などの動作に違和感がある、飲料のふたが開けにくい、ドアノブが回しにくい、などがあります。
その後又は同時期に関節(主に手)の腫脹・疼痛が出現。発熱や倦怠感など全身症状が出現する場合もあります。
そのような症状に気が付いた時にはかかりつけ医又はリウマチ専門医に相談することをお勧めいたします。
■千葉県医師会「医療トピックス>2022.05.23日常動作に感じる違和感…「関節リウマチ」より引用
https://www.chiba.med.or.jp/general/topics/medical/medical_104.html
胃の粘膜にすみつくピロリ菌の感染率は年々下がっているものの年代が上がるほど感染率が高くなり、感染した人の多くが胃炎を発症します。
胃炎の状態が続くと、胃がんや潰瘍などを発症しやすくなる可能性があります。
ピロリ菌は内視鏡を使わない検査法があり、感染していても多くの場合は服薬で除菌が可能です。いつも胃の調子が悪いという方は、かかりつけ医にご相談ください。
千葉県医師会のウェブサイトに、ピロリ菌除菌後の注意点について紹介したコラムがありますので、ご紹介します。
【ピロリ菌は除菌後も要注意】
ピロリ菌を除菌すれば、病気の発症リスクは軽減させることができます。しかし完全に発症しないかというとそうではありません。ピロリ菌の感染によって炎症を起こした胃粘膜からがんが発生する可能性があります。特に長年感染していた場合には、胃炎の状態がより進行している恐れがあるため注意が必要です。
除菌したからといって油断せず、定期的に検査を受けるようにしましょう。
■千葉県医師会「医療トピックス>2022.04.28胃がんのリスク因子「ピロリ菌」より引用
https://www.chiba.med.or.jp/general/topics/medical/medical_103.html
突発性難聴はその名のとおりある日突然耳の聞こえが悪くなる病気です。原因ははっきりしていませんが、ストレスや過労、睡眠不足、糖尿病が影響していることがわかっています。
左右どちらかの耳に発症することが多いのですが、両耳に発症する場合もあります。症状や程度は人によってまちまちですが、耳鳴りやめまい、吐き気、また耳の詰まったような症状を伴う場合が多く見られます。
聴力の回復のためには、少しでも早く治療を始めることが重要です。
千葉県医師会のウェブサイトに、突発性難聴の治療方法を紹介したコラムがありますので、ご紹介します。
【突発性難聴の治療方法】
治療は、副腎皮質ステロイド薬のほか、内耳の血流を改善するための循環改善薬、代謝改善薬、ビタミン製剤などを用いた薬物療法を中心に行います。また安静と休養が大切であり、突発性難聴の誘因となるような過度のストレス、睡眠不足、不規則な生活習慣を正すことも重要です。
発症してから約1か月で聴力が固定するため、早期に治療を開始することが大切です。1週間以内に適切な治療を受ければ、約40%は完治し、約50%で何らかの改善がみられます。治療が遅れるほど完治が難しくなるため、発症した場合にはなるべく早く医療機関を受診しましょう。
■千葉県医師会「医療トピックス>2022.03.30治療の遅れは禁物!「突発性難聴」より引用
https://www.chiba.med.or.jp/general/topics/medical/medical_102.html
舌のつけ根にある扁桃腺が、細菌やウイルスの感染によって炎症を起こした状態を扁桃炎といい、発熱や倦怠感、のどの痛みなどの症状が起こります。
急性扁桃炎は子どもに多く発症し、急性扁桃炎を繰り返す状態を習慣性扁桃炎といいます。
主に大人に発症する慢性単純性扁桃炎は、急性扁桃炎ほどは重くはなく喉の痛みや乾燥感、微熱などの症状が続きます。
千葉県医師会のウェブサイトに、扁桃炎の治療と予防を紹介したコラムがありますので、ご紹介します。
【扁桃炎の治療と予防】
細菌感染による発症の場合は抗生剤が用いられ、ウイルス感染による発症の場合は痛みや発熱への対症療法を行います。扁桃炎が頻発する場合は、口蓋扁桃の摘出手術を行うことがあります。扁桃炎は風邪に症状が似ているため、自身で風邪薬などを服用し、放置してしまう人が少なくありません。悪化すると、手術や入院による治療が必要になることもあるため、自己判断せず医療機関を受診することが大切です。
また、扁桃炎は免疫力の低下によって発症しやすくなります。バランスの良い食事や睡眠時間を十分に確保し、規則正しい生活を心がけましょう。細菌やウイルスの感染対策には、手洗い・うがいのほか、加湿器などでのどを乾燥しにくくすることも有効です。
■千葉県医師会「医療トピックス>2022.02.28規則正しい生活で防ごう「扁桃炎」より引用
https://www.chiba.med.or.jp/general/topics/medical/medical_101.html
戦国武将の上杉謙信は、塩をつまみに酒を飲み、冬の寒い時期に、厠で力んだ際に血圧が上昇したために脳出血を引き起こし亡くなったようです。
塩分が血圧を上昇させることはご存じの方も多いかと思います。1950年代の東北地方の平均の一日塩分摂取量は30g程度だったようで、高血圧に伴う脳卒中の罹患率が非常に高い状態でした。
一方、ブラジルのヤノマミ族は1日平均塩分摂取量が0.3gで、高血圧患者がいない部族として有名です。
現代では、千葉県民の1日平均塩分摂取量は男性11.0g、女性9.4g(平成27年調査)となっており、男性は全国で13番目に多い摂取量、女性は全国でなんと5番目!に多い摂取量です。塩分1g減塩すると血圧1mmHg、
体重1kg減量すると血圧1mmHg程度低下します。厚労省の【健康日本21】の試算では4mmHgの血圧の低下で脳卒中1万人、
心筋梗塞5千人減らすことができるといわれています。皆様も、減塩を意識して脳卒中など起こさずに健康寿命を延ばしましょう。
問い合わせ先
鎌ケ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(1月15日号)』より引用
http://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/index.html
脳の病気や障害などによって、記憶障害、見当識障害、判断力の低下などが起こる状態を認知症と言います。
2025年には高齢者の約5人に1人は認知症になるとされ※、誰でも発症する可能性があります。
認知症には治療可能な認知症もあります。
アルツハイマー病型認知症のように根本的治療が困難な認知症でも、早期発見・早期対応により進行を遅らせることができます。
認知症かもしれないと思ったら、まずはかかりつけ医に相談しましょう。
千葉県医師会のウェブサイトに、アルツハイマー病型認知症の診断と治療を紹介したコラムがありますので、ご紹介します。
【アルツハイマー病型認知症の診断と治療】
診断のためには、脳の状態を調べるためにCTやMRI装置を用いた脳画像診断と、認知障害の有無を調べる心理検査(神経心理検査)を行います。ほかに除外診断のために、内科的検査や神経学的検査等が行われます。
治療には薬物療法と非薬物療法があります。薬物は記憶を中心にした中核症状に対しては進行を遅らせる抗認知治療薬を用います。「周辺症状」に対しては抗認知治療薬の副作用を検討した上で不安に対して抗不安薬、抑うつに対しては抗うつ薬、幻覚や妄想に対しては抗精神病薬など対症的な薬物治療を行います。高齢者に対しての睡眠薬や抗不安薬の投与は過鎮静のリスクが高いので十分な評価やきめ細かい投与量や投与方法の調整が必要です。非薬物治療としては回想法などの心理療法などがあります。デイケアやデイサービスなどで日常生活のサポートを行う事や日常の生活で自分でできる事は自分でやるといった習慣や行動も認知症の進行を遅らせる重要な要素です。
■千葉県医師会「医療トピックス>2021.12.21「アルツハイマー病型認知症について」より引用
https://www.chiba.med.or.jp/general/topics/medical/medical_99.html
※厚生労働省『みんなのメンタルヘルス総合サイト』より