日々の暮らしに役立つ医療情報を紹介していきます。
古代中国で不老不死に効果があるといわれる「五石散(ごせきさん)」という妙薬がありました。ただしこの薬を飲むと皮膚が敏感になり全身が発熱(=散発)したそうで、逆に散発が起こらないと中毒死すると言われていました。そのため散発を維持するために動き回ることが必要で、これが散歩の語源といわれています。現代においても歩くことの効果は、高血圧の改善、骨の強化、肥満の解消、動脈硬化の改善、ストレスの軽減、下肢筋力の維持等多くの点で立証されています。また散歩をすることにより、思考力や学習力に関わる前頭葉や記憶力に関わる側頭葉などのボリュームが増えることが知られており認知症の予防にもなると言われています。良いことずくめの散歩(年齢や体調にもよりますができれば1日30分 以上)です。無理をしないで続ければ「不老」とはいえないまでも老化を遅らせる「遅老」効果は必ずありますので、是非生活習慣に取り入れることをお勧めします。
鎌ケ谷市医師会
■『広報かまがや(11月15日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/index.html
私たちは普段意識することなく、食べ物を口に取り込み、のみ込んでいます。しかし、実際のメカニズムは非常に複雑で、口や喉の筋肉などさまざまな部分が一連の流れとして連携することで成り立っています。
次のような原因で物をのみ込みにくくなったり、気道に入り込んでそのまま肺へ入ったりすると肺炎を引き起こすなどの問題が生じます。
こういった原因による肺炎を「誤嚥(ごえん)性肺炎」といいます。これらを予防するためには、日頃から口の周りの筋肉を使う・鍛えることを意識したり、唾液の分泌を促したりすることが重要です。「健口(けんこう)体操」や唾液腺マッサージを行うことで予防できるので、実践してみてください。健口体操のパンフレットは市役所健康増進課窓口(総合福祉保健センター1階)にあります。
鎌ケ谷市医師会
■『広報かまがや(10月15日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/index.html
「免疫」という言葉をよく耳にすると思います。「免疫」とは細菌やウイルスから体を守っている防御システムです。外部からの細菌等の侵入者に対し免疫細胞はそれを非自己(=敵)と識別し攻撃してくれます。そんな免疫細胞は骨髄や胸腺などで生産されますが特に骨髄では好中球やリンパ球など免疫界のスターが多く生まれ各器官に配属されていきます。中でも免疫細胞が一番多く存在する場所は小腸で、口から始まる胃や腸などの消化器官は常に多くの敵(抗原)にさらされており、強固な防御システムが必要です。中でも食物を最終的に消化吸収する小腸には食物と一緒に敵まで吸収してしまわないように、パイエル板という強力なリンパ組織が形成され、そこに体全体の免疫細胞の50%以上が集合していると言われています。多くの免疫細胞によって見張られ警備は完璧というわけです。腸はただ食物を吸収するだけでなく大変重要な腸能力を持った組織なのです。
鎌ケ谷市医師会
■『広報かまがや(9月15日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/index.html
心筋梗塞にならないためには、毎日の生活が大切になってきます。千葉県医師会のウェブサイトに心筋梗塞の予防法についてのコラムがありますので、ご紹介します。
****千葉県医師会「医療トピックス>2018.02.08 「心筋梗塞」について知ろう」より****
◎心筋梗塞の予防法
心筋梗塞にならないためには、動脈硬化の進行を予防することが大切です。血清脂質値や血圧、血糖値をしっかりコントロールすれば、心筋梗塞になりにくいということが、日本を含む世界中の研究から証明されています。そのため、メタボリックシンドロームが疑われる場合は、内臓脂肪減少を中心とした減量をすることが重要です。
心筋梗塞症は過度の疲労や緊張、暴飲暴食、天候の急変などをきっかけに生じることが多いため、それらを避けることが大切です。胸痛があった場合は、すぐに医療機関へ相談しましょう。
■千葉県医師会「医療トピックス>2018.02.08 「心筋梗塞」について知ろう」より引用
https://www.chiba.med.or.jp/general/topics/medical/medical_57.html
食中毒菌を付けない
●調理前、トイレ後、生肉・生魚・生卵を扱った後はよく手を洗う
●調理器具は、すぐに洗って消毒をし、常に清潔な物を使う(生肉・生魚を扱った後は特に注意)
食中毒菌を増やさない
●食材の購入時は、保冷剤を入れた保冷バッグなどを使用し、すぐに持ち帰る
●保存温度は、冷蔵庫を10℃以下、冷凍庫を-15℃以下にする
●調理後は長時間室温に置かない
●食品の解凍は冷蔵庫内か電子レンジで。再冷凍は危険
食中毒菌をやっつける
●食品の加熱の目安は、中心部の温度が75℃で1分間以上。電子レンジの加熱不足に注意し、必要に応じて時々かき混ぜる
※通常の「腐敗」とは違い、臭いや形状に変化がなくても、食中毒菌が繁殖していることがあります。乳幼児や高齢者などは重症化しやすいため、食品の取り扱いに注意が必要です
鎌ケ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(8月1日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/index.html
子どもたちの健康への不安軽減のために
23年3月11日に発生した福島第一原子力発電所事故による、子どもの健康に対する不安を軽減するために実施します。
対 象 | 次の全て要件に該当する人。 ●平成4年4月2日~24年4月1日に生まれた ●検査日において鎌ケ谷市に住民登録している ●自覚症状がなく、甲状腺疾患で通院中や経過観察中でない |
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日 時 | 8月31日(金)13時30分から |
場 所 | かまがや診療所(東中沢) |
定 員 | 25人(申込先着順) |
費 用 | 3,000円(生活保護世帯・非課税世帯は無料) |
その他 | 受検は1年度に1回 |
鎌ケ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(7月1日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/sesakumidashi/kouhou/kouhou/index.html
歯周病も糖尿病も自覚症状が乏しく、気が付きにくい疾患です。気付いたときには手遅れになっていた、ということがないように、日頃からかかりつけ歯科医での健診を受けるようにしましょう。
鎌ケ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(5月15日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/kouhou/kouhou.html
対 象: | 生後2カ月から5歳未満 |
接種回数: | [初回]27~56日の間隔をおいて3回 [追加]初回3回目の接種終了後、7~13カ月おいて1回 |
対 象: | 生後2カ月から5歳未満 |
接種回数: | [初回]27日以上の間隔をおいて3回接種 [追加]初回3回目の接種終了後、60日以上おいて1回 |
対 象: | 生後2カ月から1歳未満 |
接種回数: | 27日以上の間隔で2回目を接種。1回目の接種終了後、139日(20週)以上の間隔をおいて3回目を接種 |
対 象: | 生後3カ月から7歳6カ月未満 |
接種回数: | [1期初回]20~56日の間隔をおいて3回 [1期追加]1期3回目の接種終了後、おおむね1年後に1回 |
対 象: | 生後5カ月から1歳未満 ※ワクチンの効果や感染予防のため生後5カ月から8カ月未満を推奨 |
接種回数: | 1回 |
対 象: | [1回目]1歳から2歳未満 [2回目]小学校に入学する前の5・6歳(24年4月2日~25年4月1日生まれ) |
接種回数: | 2回(なるべく早めに受けましょう) ※2回目の接種期限は31年3月31日 |
対 象: | 水痘にかかったことのない1歳から3歳未満 |
接種回数: | 2回(1回目の接種終了後、6カ月~1年後に2回目) |
対 象: | [1期]生後6カ月から7歳6カ月未満 [2期]9歳から13歳未満 ※9歳の誕生月の前月末(転入者は転入した翌月の月初め)に個別通知 |
接種回数: | [1期初回]6~28日の間隔をおいて2回 [1期追加]1期2回目の接種終了後、おおむね1年後に1回 [2期]1回 ※1期を3歳未満で接種する場合は、接種量が異なるため健康増進課へお問い合わせください |
対 象: | 小学校6年生に相当する子ども(18年4月2日~19年4月1日生まれ) ※年度初め(転入者は転入した翌月初め)に個別通知 |
接種回数: | 1回(接種期限は31年3月31日) |
対 象: | 14年4月2日~19年4月1日生まれ |
接種回数: | 3回 ※現在接種を積極的にはお勧めしていません。接種を希望する人は健康増進課へお問い合わせください |
予防接種ごとに接種に適した時期があります。対象年齢になったら早めに接種しましょう。
鎌ケ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(5月1日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/kouhou/kouhou.html
適度な運動「毎日プラス10分の運動」
1日当たりの適度な歩数の目安は、男性は約9,000歩、女性は約8,000歩ですが、1日の平均歩数は目安より1,000歩足りません。時間にすると10分程度であるため、プラス10分の運動習慣を身に付けましょう。
適切な食生活「毎日プラス一皿の野菜」
野菜は、1日当たり350g食べることが推奨されています。
日本人の平均摂取量は約280gで、あと70g足りません。これは、トマトで半個分、野菜炒めで半皿分の量です。
禁煙「たばこの煙をなくす」
喫煙は、健康や美しさを失うことに繋がります。たばこの煙は非喫煙者にも影響を与え、特に乳幼児への影響が大きいことが分かっています。
未来の自分や、大切な人のために禁煙にチャレンジしましょう。
鎌ケ谷市役所 健康増進課
■『広報かまがや(3月15日号)』より引用
https://www.city.kamagaya.chiba.jp/kouhou/kouhouh29.html
鎌ケ谷市医師会
■『広報かまがや(3月1日号)』より引用
http://www.city.kamagaya.chiba.jp/kouhou/kouhou.html
報道を知って驚かれた市民の方々も多かったと思いますが、昨年の10月27日(金)の午後、市内の小学校で2名の児童が掃除中に咳き込み始め、過呼吸に進展、さらに周囲にいた12名の児童も連鎖的に咳や過呼吸の症状を発症し、病院に救急搬送されるという事例がありました。
発生直後はSNSなどを通し不確かな情報が流れた可能性もあり、同校の保護者の方はさぞ心配されたことと思います。医師会において学校からの報告書、搬送先病院からの診療情報、当該児童のかかりつけ医などからの情報など、客観性の高い情報を収集し検討いたしましたが、集団過換気症候群(集団過呼吸)と判断するのが妥当であると思われます。
このような事例は過去に国内でもいくつか報告されております。
幸い、全員の児童がその日のうちに症状が回復し帰宅することができました。原因については外部からの感覚的刺激(視覚的あるいは心因的)に対する感受性の高さ、それを処理する精神面が未発達であるという、小児に共通する特性が要因の一つではないかと思われます。
鎌ケ谷市医師会
■『広報かまがや(1月15日号)』より引用
http://www.city.kamagaya.chiba.jp/kouhou/kouhou.html
最近モノが見づらい、視力が落ちたなと感じることはありませんか?
もしかしたらその原因は白内障かもしれません。白内障の原因は加齢といわれており、誰しもが白内障になる可能性があるのです。白内障は手術で治る病気です。
見え方に違和感を覚えたら、そのままにせず眼科を受診しましょう。
千葉県医師会のホームページで、白内障の治療について書かれていますので、ご紹介します。
****千葉県医師会「医療トピックス>2017.01.12 「白内障」の早期発見、治療をしっかり行いましょう」より****
進行した白内障の治療方法は手術しかありません。
手術方法は、眼の中の濁った水晶体を取り除き、人工の水晶体(眼内レンズ)を挿入します。これにより、透過しなかった光が透過するようになり、視力は回復します。国内では、入院を必要としない日帰り手術が普及しており、手術自体は早ければ約10~15分程度で終了します。
(ほかの疾患や合併症がある場合、手術時間が長くなることがあります。)
■千葉県医師会「医療トピックス>2017.01.12 「白内障」の早期発見、治療をしっかり行いましょう」より引用
https://www.chiba.med.or.jp/general/topics/medical/medical_45.html