千葉日報の読者の皆さま、あけましておめでとうございます。

私ども千葉県医師会は5千人の会員を擁し、その活動は各種の予防接種、健診、園医、学校医などの予防医学、介護予防、介護保険審査会などの高齢者対策、小児救急電話相談の運営など、県民の健康維持に努めている団体です。

千葉日報社のご理解をいただき、折に触れて健康に関する情報発信を行っております。

千葉県は人口が全国で6番目に多い県であり、地域によって人口密度や人口構成などの差が大きいことが特徴です。そうした中で、均一の医療を提供していくことはなかなか難しい状況にあります。

また、他県に比べて高齢化が急速に進んでおり、限りある資源を有効に使っていくという視点で、今後とも医療費の節約に努めなければならないと思います。

限りある社会保障費（医療費、介護給付費、年金）をなるべく有効に使い、医療の質を損なうことなく、県民の皆さんに均一な医療を末永く提供していくことがわれわれの使命です。

そのためにも、会員の多くを占める開業医間の連携を密にするとともに、専門性の高い医療機関とわれわれ開業医との連絡を良くして、患者情報を共有することにより、検査の重複を減らすなど、医療費の節約に努めていくことが重要だと思います。

千葉日報の愛読者の皆さまにおかれましても、処方されたお薬を1錠でも無駄にしないなど、ご協力をよろしくお願いいたします。

今後とも、千葉県民の皆さまの健康寿命が少しでも長くなることを祈りながら新年のご挨拶といたします。