健康トピックス

医療トピックス

2019.11.07

脈拍の異常「不整脈」

不整脈とは

不整脈は、脈拍が一般よりもゆっくり、速い、または不規則に打つ状態を指し、心臓のリズムの異常のことをいいます。拍動は、右心房にある洞結節で作られ、ごく微量の電気が発生することで、心臓に備わっている刺激伝導系をつたって心房から心室に伝達されます。拍動が生じることで血液が全身に送り出され、筋肉が収縮します。これがうまく伝達されなかったり、異常が起こることで、心臓が規則正しく興奮しなくなり、不整脈が起きます。 通常の心臓は1分間で約60~80の規則的リズムで拍動を繰り返していますが、不整脈の場合は、脈が1分間に50以下(徐脈)や100以上(頻脈)になることがあります。また、脈が不規則に飛ぶ期外収縮があり、年齢を重ねるにつれて増加していきます。 不整脈には、病気に由来する不整脈と、運動や精神的興奮、発熱により脈が速くなる生理的な不整脈があります。一般的に健康的な成人には不整脈があるものです。不整脈であっても自分ではまったく気づかずに、身体検査などではじめて指摘される場合もあります。治療をしなくて良いこともありますが、不整脈によっては心不全や失神発作を起こしたり、脳梗塞を併発するものがあり、早期の治療が必要になることがあります。不整脈を指摘された時に、脈の不正や、激しい動機を感じた場合は専門医を受診してください。

徐脈と頻脈

不整脈は大きく分けると、脈が遅くなる徐脈、速くなる頻脈、脈が不規則に飛ぶ期外収縮の3種に分かれます。

・徐脈
心臓の中で電気が作られなくなったり、途中で止まるために起こります。脈拍が1分間40以下になると、息切れや、めまいなどの症状が起こることがあります。
・頻脈
電気が異常に早くつくられるか、異常な電気の通り道ができ、電気が空回るために起こります。明らかな誘因がないのに、突然脈拍が120以上になる場合は、病的な頻脈の可能性があります。動悸や息切れのほかに、胸痛やめまい、失神といった症状が出ることがあります。
・期外収縮
電気の生じる場所以外の部分から早めに刺激が出てくるために起こります。刺激が心房から出る場合には、心房性期外収縮、心室から出る場合には、心室性期外収縮と呼ばれます。年齢や体質的な理由で起こることが多いです。あまり症状を感じない人が多いですが、のどや胸の不快感や動悸、または一瞬の痛みを感じることがあります。

治療が必要な不整脈

不整脈は、治療が必要ないものから危険なものまでさまざまです。放置をしていると短時間で死亡する危険性の高い不整脈は、早急な治療が必要になります。また、不整脈自体が重症ではない場合でも、長時間放置すると血液の循環が悪くなり、死亡する恐れがあるものもあるので治療が必要です。さらに、不整脈の中には、命を脅かすことはありませんが、強い症状によって日常生活に大きな支障をきたすものもあります。特に心房細胞、心房粗動、上室性脈拍などの頻脈発作を繰り返す場合や、期外収縮の多発などは、ほとんどの人が強い動悸を自覚します。発作性洞停止の場合には、強いめまいや失神発作を起こすこともあります。それ以外にも心不全を引き起こす危険性のある不整脈や脳梗塞を引き起こす不整脈があります。以下の不整脈を把握して、症状の自覚がある場合には、早急に医療機関を受診してください。

分類 徐脈性 頻脈性
致死性不整脈 ・房室ブロック
・洞不全症候群
・心室細動
・持続性心室頻拍
・トルサード・ド・ポワンツ
準致死性不整脈 ・Mobitz II型第2度房室ブロック
・発作性房室ブロック
・急速に進展する三枝ブロック
・WPW症候群における頻脈性心房細動(偽性心室頻拍)
・肥大型心筋症における頻脈性心房細動
・心房粗動の1対1伝導
強い自覚症状を伴う不整脈 ・徐脈頻脈症候群
・発作性洞停止
・発作性心房細動
・発作性心房粗動
・発作性上室性頻拍
・多発性上室性、心室性期外収縮
心不全を引き起こす危険性のある不整脈 ・房室ブロック
・洞房ブロック
・洞性徐脈
・洞性頻脈
・上室性頻拍
・頻脈性心房細動、心房粗動
・接合部頻拍
・心室頻拍
脳梗塞を引き起こす危険性のある不整脈 - ・発作性心房細動
・持続性心房細動
・慢性(永続性)心房細動
・心房粗動
・心房頻拍
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