健康トピックス

医療トピックス

2012.11.27

インフルエンザの予防と対策

インフルエンザを予防するには

インフルエンザの予防に最も効果があるのはインフルエンザワクチンの予防接種を受けることです。インフルエンザにかかる時はインフルエンザウイルスが口や鼻から体の中に入ってくることから始まります。体の中に入ったウイルスは次に鼻や喉の奥の細胞に侵入して増殖します。この状態を「感染」といいますが、ワクチンにはこれを抑える働きはありません。

ウイルスが増えると、数日の潜伏期間を経て、発熱やのどの痛みなどのインフルエンザの症状が起こります。この状態を「発症」といいます。ワクチンには、この発症を抑える効果が一定程度認められています。

発症後、多くの方は1週間程度で回復しますが、なかには肺炎や脳症などの重い合併症が現れ、入院治療を必要とする方や死亡される方もいます。これをインフルエンザの「重症化」といいます。特に基礎疾患のある方やご高齢の方では重症化する可能性が高いと考えられています。ワクチンの最も大きな効果は、この重症化を予防する効果です。

通常ワクチンを接種した後、その効果が現れるまでに約2週間かかりますので、できるだけ12月中旬ぐらいまでに予防接種を受けておきましょう。予防接種を受けておくことにより、万が一インフルエンザにかかった場合でも重症化を防ぐことができます。

特に65歳以上の高齢者および60~64歳で特定の障害をお持ちの方は、インフルエンザにかかると重症化する危険性があるため、国が推奨する定期接種となっています。期間や費用は自治体ごとに異なりますので、かかりつけ医と相談のうえ、予防接種を受けるようにしてください。

このほか、手洗いうがいやマスクの着用、規則正しい生活、栄養バランスの良い食事など、基本的な感染症予防にも効果のある対策は、常日頃から行うようにしておきましょう。

繰り返しになりますが、インフルエンザワクチンは、接種すればインフルエンザに絶対にかからない、というものではありませんが、ある程度の発病を阻止する効果があり、またたとえかかっても症状が重くなることを防いでくれます。ただし、この効果も100%ではないことにご注意ください。

インフルエンザにかかったときは

インフルエンザは、年によって若干差はありますが、毎年だいたい12~3月ごろにかけて流行します。この時期に38~40度の発熱や関節痛、筋肉痛、倦怠感などの強い全身症状が突然現れた場合は、インフルエンザにかかった可能性が高いので、できるだけ早めに医療機関を受診しましょう。インフルエンザウイルスは体内で急激に増殖するので、発症後2日(48時間)以内には治療を受けるようにしてください。特に小さいお子さんや高齢者は免疫力が弱いため、重症化する場合が少なくありません。肺炎などを併発し、入院が必要になったり、最悪、死に至るケースもあります。ただのかぜだろうとか、休めば治るなど、軽く考えてはいけません。

また、熱を下げるために乳幼児に市販の解熱剤を服用させ、脳炎などを引き起こしたケースもあります。自分で判断がつかない場合には、すぐに医療機関へ連絡し、医師の診察を受けましょう。

ただし、インフルエンザは感染力が強いのも特徴です。移動する際にはマスクを着用しましょう。一番身近な家族や友人、職場の人々などに移さないようにするためにも、最低限の気遣いを心がけましょう。特に小さいお子さんがインフルエンザにかかった場合、看病をしていたご両親に移る事例が多く見受けられるため、特に注意が必要です。

医療機関を受診した後は、医師の判断に従い、かぜと同様、休養と水分補給をしっかりと取りましょう。少し良くなったからといって外出したり、学校・仕事などへ行くと、前述したとおり周囲の人にウイルスをまき散らす恐れがあります。感染の危険性が無くなるまでは他人との接触を避けるようにしましょう。インフルエンザは「学校感染症第二類」に分類されており、インフルエンザ感染で学校を休んだ場合、登園・登校に際しては医師による「登園(登校)許可書」が必要です。詳しくは医師に相談してください。

医療トピックスINDEXに戻る
BACKNEXT
公益社団法人 千葉県医師会 CHIBA MEDICAL ASSOCIATION みんなで高めるいのちの価値 ~健康と福祉のかなめ~
〒260-0026千葉県千葉市中央区千葉港4-1
TEL 043-242-4271
FAX 043-246-3142