健康トピックス

健康豆辞典

日射病に注意

十分な水分摂取と帽子 「熱射病」は命にかかわる

梅雨が明けると急に暑くなってくる。夏休みに入ると子供たちは海水浴へ行ったり、運動部に入っている学生は試合があったり強化合宿で汗を流すだろう。社会人も海や山だの、サイクリングを楽しまれることも多いと思う。高温多湿のこの時期は日射病にかかる人がよく出る。予防には直射日光にあたらないよう帽子をかぶったり、十分に水分を摂っておくのがよい。日射病は水分や塩分の低下などで異常をきたすもので重篤な病気ではない。しかし、さらに進み熱射病というと命にかかわる。先日、パチンコに夢中になり、車内の二児を死亡させたとして「母親に刑事責任追及」と大きな見出しで報道されていた。この子供たちの死因は熱射病である。(熱中症と報道されていたが、高温下における体の障害をまとめて熱中症と総称する)。熱中症には日射病、熱痙攣(けいれん)、熱疲労、熱射病とがある。

この事故は6月15日に起きた。梅雨のころとはいえ午後1時すぎの気温は27.6度であった。実験による検証では、この気温の炎天下、車内の温度は40数度になったという。車内で置き去りにされた子供が死亡する事故が時々報道されているのを見ると、意外と車内の温度は40数度にもなること、そのような急激な温度変化には人間は耐えられない。特に乳幼児や老人には危険なことなのだということが十分に認識されていないようである。この熱射病はボイラー室での労働や飲酒後の入浴など、炎天下でなくとも起こり得る。高温環境により起こったことが分かれば、体温が何度か、38度を超えていれば熱射病として対処したほうがよい。集中治療室など高度医療設備のある病院へ搬送しなければならないこともある。

人間の正常体温は36.5度から37.2度という驚くほど狭い範囲に保たれているのである。低体温には安全域が広く、体温が22、23度になっても生存の可能性があるが、高温域はたった3~4度高くなるだけで大変危険なのである。

ちば美容・形成外科クリニック 野田宏子

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