医療現場からの提言

2015年

vol.02 「ロコトレ」で健康寿命延伸

介護の必要な高齢者が増加しています。

高橋:

日本では、男性の平均寿命が80.2歳、女性が86.6歳となり、文字通り超高齢社会を迎えています。このような中で、国民の誰もが健康でいきいきとした生活を送りたいと願っています。ところが、平均寿命と健康寿命(健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間)との間には男性で約9年、女性で約12年の差があります。

寝たきりになる原因とは。

高橋:

寝たきりになったり、人の世話になったりする原因の1位は、筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板などの運動器の障害です。ちなみに2位は脳血管障害、3位は認知症、4位は衰弱です。

運動器の障害ですか。

高橋:

2007年、日本整形外科学会では運動器の障害のために移動能力が低下して、要介護になっていたり、要介護になる危険の高い状態を「ロコモティブシンドローム(運動器症候群、略称はロコモ)」と名付けました。いつまでも自分の足で歩き続けていくために、ロコモを予防し、健康寿命を延ばす取り組みを始めました。

「ロコモ」を詳しく教えて下さい。

高橋:

コモティブシンドロームの要因には痛み、関節の動きの減少、筋力の低下、バランス能力の低下が挙げられます。転倒・骨折を予防するには、これらの要因についてよく知るとともに、トレーニングにより予防を図ることが大切です。
ロコモの可能性を調べるにはロコモ度テストとよばれる3つのテスト(立ち上がりテスト、2ステップテスト、ロコモ25)があります。ロコモを防ぐ運動としてはロコモーショントレーニング(ロコトレ)が推奨されています。

どんな運動ですか。

高橋:

ロコトレにはバランス能力をつける「片脚立ち」、下肢筋力をつける「スクワット」の二つの運動があります。転倒・骨折を予防するためには、骨粗しょう症の予防・治療とともに、ロコトレを毎日続けていつまでも元気な足腰を保つことが大切です。

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