医療現場からの提言

2013年

vol.10 医薬品を正しく使って健康に

薬局以外での薬販売など「薬」が話題ですが。

宍倉:

10月の17~23日は「薬と健康の週間」でした。薬とは、患者さんの病状に合わせ、必要な薬効を付加したり、不足している成分を補ったりするものです。すべての薬は用法・用量を守り、きちんと服用することが必要です。それを外れて服用すると、期待される効能が保証されないばかりか、健康を害する危険もあります。また、それ以外にも気をつけなければならないことがあります。

紹介ください。

宍倉:

一つ目は「十分な量の水で飲むこと」です。口の中で溶ける「水なしタイプ」を除き、薬の服用には十分な量の水が必要です。服用時の飲水量が少ないと、薬が食道粘膜にくっつき、潰瘍を起こす場合があります。二つ目は「薬の形状は大切だということ」。

薬の形状ですか。

宍倉:

錠剤やカプセルは、単に飲みやすくするだけでなく、薬が、どこで溶けて、どこから、どのくらいの時間をかけて吸収されるかを決めるものでもあります。そのことは、薬の治療効果を高めたり、副作用を減らす上でとても重要であり、むやみに噛んだり潰したりしてはいけません。嚥下(えんげ)障害など、そのままの形で飲み込むことが難しい場合は、処方した医師と相談して剤形を変更してもらう事が必要です。

それ以外には。

宍倉:

三つ目としては、「お薬手帳を活用すること」。複数の薬を同時に処方するとき、医師はその薬同士の相互作用に注意して処方します。しかし、いくつかの医療機関で複数の薬を処方されたりする場合、患者さんからの申告が無いと、問題のある組み合わせを気付かずに処方してしまうことがあります。こういった危惧(きぐ)は「お薬手帳」を活用することで解決することができます。「お薬手帳」とは、患者さんが処方された薬を記録するための手帳です。

「お薬手帳」は、大切ですね。

宍倉:

最近では「お薬手帳」に貼る処方薬が記載されたシールを、多くの薬局や病院でもらう事ができます。急に具合が悪くなって普段かかっていない医療機関を受診したときも、「お薬手帳」を提示すれば、薬の服用履歴がすべてわかり、患者さんの既往歴や健康状態もある程度理解することができます。

県民に、薬についてアドバイスを。

宍倉:

薬は正しく使えば私たちの体を健康に保つために大きく役立ちますが、ひとたび使い方を間違えると大きな副作用を引き起こすこともあります。病状や体質に合わせ、適切な薬を正しく服用し、健康ライフを楽しみましょう。

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