医療現場からの提言

2013年

vol.01 年頭に思う

明けましておめでとうございます。昨年末に政権交代がありましたが、どんな感想をお持ちですか。

井上:

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。昨年12月の総選挙は、ご存じのように自民党の圧勝で終わりました。そして日本維新の会も勢力を拡大し、政治状況は一気に様変わりいたしました。この変化に対応できるように注意していかねばと考えております。

新政権についてどうですか。

井上:

安倍内閣が始動しておりますが、まずデフレ脱却を目指し、財政政策、金融政策、成長戦略のいわゆる「三本の矢」の目標を掲げました。私としては総論的には賛成ですが、経済界のみが潤い、国民には効果が出ないようでは最悪のシナリオになると危惧(きぐ)しております。

医療の現場では、どんな影響が予想されますか。

井上:

小泉内閣当時の「経済財政諮問会議」が復活するようです。われわれは、この中の「骨太の方針」により社会保障費の毎年2200億円削減を求められました。確かに医療費は毎年約1兆円超ずつ伸びております。これは人口構造の高齢化のためもありますが、先端医療など医療技術の進歩による影響も大です。田村憲久厚生労働大臣が記者会見で、社会保障費の自然増を削減するつもりはないとされ、少し安堵(あんど)したところです。

そのほかには。

井上:

もう一つの大きな心配は「環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)」への参入です。もしもこの協定が締結されれば、国民皆保険制度の崩壊、混合診療(保険診療と保険外診療=自費の併用)の導入、外資系企業の医療への参入など、現在の日本の素晴らしい医療制度への影響は大変大きいと思います。

県民へのメッセージをお願いします。

井上:

県民の皆さんの健康保持、健康増進のお役に立てるよう努力いたします。ご支援の程よろしくお願いいたします。最後になりましたが、本年が皆さんにとって良い年でありますようにお祈り申し上げます。

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