医療現場からの提言

2007年

vol.08 災害医療は備えが重要

新潟県で再び地震災害が発生しましたが、災害時の医療についてお願いします。

李:

県医師会では昨年、三年前の新潟県中越地方で発生した地震災害について新潟県医師会と情報の交換を行い、災害現場での医療活動の大変さを痛感しました。そしてまた今回、同じ地域で七月十六日午前十時十三分、震度六強の地震が起きました。情報が交錯する中で地震発生の九十分後に、千葉県DMATがドクターヘリで飛び立ちました(DMAT=大地震および航空機・列車事故といった災害時に被災地に迅速に駆けつけ、救急治療を行うための専門的な訓練を受けた機動力を持つ医療チーム)。

県からも医療支援が行われたのですね。

李:

日本医科大学千葉北総病院の松本先生を中心としたドクターヘリチームが医療支援活動を行いました。TVでその様子が報道されておりましたが、あらためて災害現場での医療活動の大変さ、難しさを感じました。私たちの日常の医療現場では、救急救命医療を除いてはスピード、直感力、迅速な行動ということは、原則的に必要とされておりません。しかし、情報の把握を含め、災害医療ではそれらがすべて必要なのです。

県の災害医療対策についてお願いします。

李:

九月一日の「防災の日」、市原市で八都県の合同防災訓練を行います。県内には、石油コンビナートや成田空港など、重要な施設がたくさんあります。災害の発生を想定して、医療施設の確保や指示形態の体制づくりなど、しっかりと構築する必要があります。四十八時間以内に、県内外の災害現場へ急行できるDMATチーム(四チーム)の編成も大切と考えます。また、災害時には地区医師会と地域住民との連携もより重要となります。普段から災害時への意識と訓練を心がけていかなければと思います。

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