医療現場からの提言

2007年

vol.06 乳幼児健診の心構え

乳幼児検診とは。

大野:

すべての子どもが、身体的、精神的、社会的に最適な成長・発達を遂げられるよう、そのサポートを目的とした健診である。千葉県においては、県の管理下で三~六ヶ月、九~十一ヶ月の二回、市町村の管理下で一歳六ヶ月、三歳~三歳六ヶ月の二回、合計四回を公費負担(保護者の負担なし)で受診できる。それ以外の年齢は、任意である。

どんなことをみるのか。

大野:

大きな項目としては、(1)成長・発達状態の評価 (2)疾患の早期発見、および治療・継続管理への橋渡し (3)出生時の原因による異常の早期発見・サポート栄養などの保健指導 (4)育児へのサポート・助言、などがあげられる。決して、医師だけが行うものではなく、歯科医師、保健師、栄養士らのチームで行われることが多い。

病気、あるいは発達の異常などをみつけるのか。

大野:

見つけるというより、“その可能性がある場合に、なるべく早く確実にわかるように、検査にまわす”という、スクリーニング(選別)の役割である。つまり、健診医は、異常かどうかではなく、その可能性の有無をみているにすぎない。異常かどうかは、次の段階の精密検査を受けて、はじめて明らかになる。少しでも疑わしいと思えるときは、検査に回すようにしているので、実際、検査をしたら何でもなかったということも多い。

子どもに必ず受けさせなくてはならないか。

大野:

義務ではないが、子どもの状態を正確にとらえ、かつ必要なサポートを受けるためには、ぜひ、受けさせてほしい。もし、発達の異常があるとわかった場合、早くから適切な療養療育を受けられれば、後々のその子なりの発達が大きく違ってくる。また、家族に対しても支援体制を築いていくことができる。

どこで受診できるのか。

大野:

県内の小児科の医療機関であれば、一部の病院を除き、どこでも受けられる。市町村によっては、ある年齢の健診を集団で行っているところもある。かかりつけの医療機関で予防接種とともに、ぜひ受けさせてほしい。

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