医療現場からの提言

2007年

vol.05 三郡医師会航空機対策協議会

三郡医師会航空機対策協議会とは。

真鍋:

成田国際空港は成田市に位置していますが、芝山町、多古町に接してします。空港内および近隣で航空機事故が発生し、負傷者がでますと、近くの医師が救護にあたらなければなりません。そこで、成田、芝山、多古の所属する印旛市郡医師会、山武郡市医師会、香取郡市医師会で、開港当初より三郡医師会航空機対策協議会を作り、敏速に救護に対応できるように勉強会を開いたり、訓練を行っています。

事故発生現場での具体的な対応は。

真鍋:

航空機事故が発生し、負傷者が出た場合、成田国際空港より出動の依頼が入りますと三郡医師会として、まず会員全員に連絡網を通し情報を流し、出動着を着用し、救急キットを携帯して事故現場に看護師、事務員と共に集合し、登録した上で役割分担を決め救護にあたります。

地域格差解消への対策は。

真鍋:

一つの方策として、九十九里地域医療センターの構築で、地域完結型の救急センターが成立することにより、自立し、ほかの地域への救急車の往復もなくなることになります。夷隅長生市原・山武地域は救命救急センターが整備されておらず、特に、山武地域では入院や手術が必要な患者への対応を他の医療圏の病院に完全に依存しています。

まず、負傷者を安全な場所に集め、無傷者も気が動転していますので、より離れた安全な場所に誘導し、混乱防止に努めます。選別班の医師救急救命士は、選別所で負傷者を軽傷、中等傷、重傷、死亡と選別し色別で直ぐ解るトリアージタッグをつけます。空港内の通訳班は、外国人被災者と医師などとの通訳を行います。負傷者は救護用テントが軽傷用、中等傷用、重傷用、と設営され、救急医療器材搬送車により、医療器材が準備されていますので救命士と共に救護にあたります。最近、県では、大規模災害時に出動する医療班DMATが編成されていますので共に行います。

負傷者などの医療機関への搬送体制は。

真鍋:

応急の救護の後、さらに治療を要する負傷者は後方支援病院へ搬送しますが、応急通信回線、ハムを利用し連絡を取り、救急車や緊急要請を受けた警察、消防局のヘリコプター、ドクターヘリおよび自衛隊のヘリコプターで搬送されます。なお、死亡者は遺体安置所にて医師及び警察で検視を行い、歯科医が身元確認を行います。これらの訓練に関し、年一回成田国際空港内で航空機事故消火救難総合訓練が実施され、その他、三郡医師会では選別訓練、救急救護訓練、連絡網による緊急連絡訓練等定期的に行っています。

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