医療現場からの提言

2007年

vol.04 医療機関の適切配置で格差是正

県内の救急医療体制の現状と課題は。

李:

県内の救急医療体制は初期(初期診療を行い、入院や手術が必要な救急患者を二次救急医療施設に転送する役割を担うもの)・二次(入院や手術を必要とする救急患者に対応する役割を担うもの)・三次(市町村等の枠を超えて広域的に重篤救急患者を受け入れ、救命救急を行うもの)に分かれております。付け加えるならば、小児電話相談#8000も設置されており〇・五次救急の役目を担っております。問題点としては、特に、小児・産婦人科医の医師の絶対的不足による事から生じております。その対応策の一つとして山武地域と長生地域では医療資源の集約化などが挙げられております。

地域医療の格差拡大が社会的問題だが。

李:

特に二次救急は地域格差が顕著であり、東京近郊程充実しているが、反対に、東京から離れるほど(特に太平洋側の銚子、山武、夷隅長生など)供給が不足している地域が広がっております。ドクターヘリの活躍もこれに由来するものです。

地域格差解消への対策は。

李:

一つの方策として、九十九里地域医療センターの構築で、地域完結型の救急センターが成立することにより、自立し、ほかの地域への救急車の往復もなくなることになります。夷隅長生市原・山武地域は救命救急センターが整備されておらず、特に、山武地域では入院や手術が必要な患者への対応を他の医療圏の病院に完全に依存しています。

具体的プランは。

李:

千葉市に所在している千葉県救急医療センターがもう少し県全体を賄える位置、いわゆる九十九里地域医療センターに、より具体的には、東金の丘山台近辺(千葉市内からも二十五分程度)に併設されるならば、千葉県救急マップ上の地域格差が均一化されることが見て取れます。千葉大学医学部附属病院や船橋市立医療センター、千葉市立海浜病院、さらには近年設立された東京女子医科大学八千代医療センターなどによって、千葉市内を補完することが出来るのならばこのような提案も可能であると思われます。まとめとして、銚子・山武・夷隅長生地域における病院間の輪番制も崩れてきており、このような提案がより実効価値を持つものと考えております。

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