医療現場からの提言

2007年

vol.02 花粉症には医師の診察を

花粉症の季節を迎えますが、花粉症の原因は。

川村:

現在、花粉によっていろいろな病気が引き起こされることが分かっています。眼科領域では、アレルギー性結膜炎の一種である花粉症結膜炎が知られています。

花粉症結膜炎とは日本各地でその土地に多い植物(風媒花)の花粉で感作された患者が、その飛ぶ季節に毎年発症するアレルギー性結膜炎でアレルギー性鼻炎を合併することも少なくありません。

この花粉症はとりわけ春先のスギ花粉によるものが多く、この他ヒノキ・ハンノキ・シラカバなどの樹木があり、秋はカルガヤのイネ科の雑草や、ヨモギ・ブタクサ・セイダカアワダチソウなど、花粉症の原因となる植物はいろいろあります。

予防対策は。

川村:

一言で言うと花粉を目や鼻に入れないことです。

①メガネは多少の防塵作用はありますが、花粉症用に特別に作られたゴーグル状のものを使わない限り完全に防ぐことは難しいといえます。

②洗眼は花粉を洗い流すという意味ではある程度効果が期待できますが、実際に結膜炎になってしまった場合は、アレルギーに対するからだの反応(必要な物質)そのものも洗い流してしまうことにもなるので眼を洗うことは勧められません。

③花粉の飛びやすい雨天の翌日の晴れた日などはなるべく外出や布団を干すことを避け、また外出から帰った際には衣服に付いた花粉を十分に払い落としてください。

④何年もの間、花粉症結膜炎を繰り返している人は、花粉が飛び始める少し前から、抗アレルギー剤の目薬を予防の意味で使うとよいでしょう。ただこの場合あらためて眼科医の診察をうけて点眼薬を処方してもらうことで、古い目薬は雑菌が入っていたり、有効期限が切れていることもあるので注意してください。

花粉症と思ったら。

川村:

花粉症だといって来る人を調べてみると、かぜやインフルエンザのこともあります。ほかにも花粉症と似た症状が多いですから、まずは自己診断はせず、医師の診断を受けることをお勧めします。

そろそろ花粉の飛ぶ季節となりましたが、幸いことしは新聞報道によると花粉飛散量の予測は、平年に比べ関東甲信越では20~30%程度に過ぎないということです。

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