医療現場からの提言

2005年

vol.04 介護保険 医師の協力期待

介護部を設けた経緯は。

守:

千葉県医師会の介護保険に対する取り組みは平成10年から始まりました。同12年からスタートが予定されていた介護保険制度に県医師会として対応するためです。担当は医療部でした。介護保険制度開始後も医療部の中で担当されてきました。しかしながら、制度の見直しの時にあたり、医療と分離し、よりきめ細かい対応が必要との判断から独立部門として同16年4月に千葉県医師会介護部が新設されました。

制度の中で医師の果たす役割と課題は。

守:

介護保険における医師の役割は①介護認定審査会委員②主治医意見書の作成③ケアカンファレンス、などが本来的に大きなものですが、主治医意見書の不備あるいはケアカンファレンスへの取り組みに際して医師とのコミュニケーションのとりづらさなどから、疎外視される状況が諸所に出現しています。

県医師会としても主治医意見書研修事業など取り組んでいますが、なかなか実りある収穫はあがっていないのが現状です。たびたびの診療報酬のマイナス改定から自分の城を守るだけで精一杯で、忙しすぎる現実は、介護保険に携わる余裕すら与えられないのかも知れません。

とはいえ、現実社会は、それを大目に見てくれる時代では無くなってきています。つらいけれど自分に厳しく「要」的存在を維持しなければ、だんだん必要とされない存在と化してしまいます。介護保険制度の改正を機に、医師としての存在について、われわれは自らを問い直す時期ではないかと思っています。

制度改正については。

守:

介護保険も給付の見直し、重点化、適正化の中で予防重視型システムへの転換を図ろうとしています。介護予防という概念を取り入れ、要介護者の重度化を防ぐことに主眼を置き、予防給付を新たに設けます。これに伴い介護認定審査会業務にも新規作業が追加され、主治医意見書にも新たな項目が増えることになります。医師の負担が増え、認定審査会委員のなり手が無くなるとの心配はありますが、医師の協力に期待したいと思っております。後期高齢者がこれからはまだ増加します。保険制度の改革では介護保険と一体化した保険制度も検討される時だと思っています。

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